Last Updated 2008/4/22

新入生への修了生からのアドバイス

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 また、修了生に何か聞きたいことがあったら、horita@jaist.ac.jpに連絡して下さい。状況に応じて先輩方に直接連絡が取れるように致します。

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平成19年3月修了生  
鳥谷部 康一 (現 川崎マイクロエレクトロニクス(株))さんからのアドバイス

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 堀田先生の「はい、宿題(はあと)」と、「ちょっとほ」は、堀田研の学生にとって、恐怖ではなく、快感であると思います。
なぜなら、この理不尽とも思えるサイクルを2年間繰り返せば、それなりの自信と実力を身につけて社会に出て行けると信じているからです。
私はまだ社会に出て2年目ですが、会社と大学は、以下の点で大きく異なると感じます。
会社では、他の社員との間に、研究内のような共通のバックグラウンドが存在しません。例えば、研究室では10を伝えるために、5の説明で良かったことが、会社では10を説明しなければ相手に伝わりません。また、自分の提案を通すには、誰もが納得のいく説明をしなければなりません。
このような理論と理論のぶつかり合いは、会社でも至る所で見受けられ、そこで熱く議論することは、エンジニアの楽しみであり、醍醐味だと思います。そうはいっても、社会では、人付き合いもあり、プライベートもあるので、物理学を会社に入ってから1から勉強する時間をとるのは難しいでしょう。

私の堀田研でのモットーは、「やられたらやり返す。ただし、理論で」でした。堀田先生の質問に対して、文句のつけようが無い回答を作る為に金曜日は躍起になっていました。
こうして堀田先生とやりあっているうちに、エンジニアにとって大事な、物理学の知識と、理論のぶつかり合いを十分に体験することができたと感じています。

堀田先生は、夜遅くまで議論に付き合ってくださる方なので、学生のみなさんも演習等でも遠慮しないでガンガンやり返して、実力をつけて卒業していって欲しいと思います。

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平成22年3月修了生  
赤堀 達矢 (現 日鉄住金プラント(株))さんからのアドバイス

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 JAISTのM1の皆様、こんにちは。2010年度JAIST・堀田研究室卒業の赤堀です。 私は堀田研究室を修士で卒業し、現在社会人として鉄鋼メーカーの電気エンジニアとして、生きています。 私は修士で卒業致しましたので、修士から就職を目指す方に先輩として出来るアドバイスをしたいと思います。

1.就活活動   
 就職を目指す場合、どうしても研究活動の傍ら就職活動を行うことになります。 特に昨今の就職難の状況では就職に重きを置く方が多いかもしれません。 しかし本分である研究・勉強をやめた日こそ、自分の成長が止まる日です。 研究活動をしっかり継続しつつ就職活動を行えば、自然と自信が生まれます。 特に面接において自分の研究の熟知が有利に働くケースが多いです。 (私の就職活動時には面接で20分間自分の研究テーマを語らされたこともありました)

2.同級生・先輩・教授とのコミュニケーション   
社会人になると学生以上にコミュニケーション力が必要になります。  どうしても分からないところは教授や先輩等に聞いてみることはもちろんですが、休憩等で、いろんな人との雑談・会話を今のうちから大切にして下さい。 気分転換になりますし、不思議と自分の研究室・生活空間が居やすい所になります。 社会人になっても、しっかり分からない所を質問でき、気軽に人と話せるように なると上手くやっていけます。

3.勉強   
 修士になってからこそ、より基礎学力が重要だったと実感しています。  当たり前なのかもしれませんが、高校〜学部2年くらいの基礎(公式等)を正確に理解していることを要求されます。自信を無くしたら過去の教科書を開くと良いと思います。  私は現在製鋼設備の電気設計をやっていますが、マテリアルサイエンス研究科で勉強した基幹講義の化学や電磁気学などは実際に使っています。講義で使った教科書等は今後も持っておくと良いと思います。

  参考になるか分かりませんが、以上をアドバイスとさせて頂きます。 JAISTなら、この2年間で学力・精神力共に大きく成長できると思います。 自分磨きのチャンスとして、前向きに頑張って下さい。


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