動きをトレース
解説
我々のように動く物を対象としてる研究の場合、その動きをトレースしたいとよく思います。そこで、ImageJで簡単に動きをトレースするマクロを作成しました。複雑な物体に対しては難しいですが、バクテリアや微小管など、ドットや線状の物体でコントラストがはっきりしている蛍光像などに特に有効です。右図のように時間ごとに色を変化させ動きの軌跡を表示させることができます。このマクロは大阪市立大学の宮田真人先生の論文で使用されPNASの表紙[1]となりました(右図)。
使い方
- マクロのファイル(ファイル:Color FootPrint.txt)をダウンロードする。
- ImageJから動画またはイメージシーケンスを読み込む。
- 画像を白黒にする(メニュー[Image]>[Type]>[8-bit]を選択)
- トレースの間隔が適当になるように、スタックから画像を間引きする。
- バックグランドが真っ黒になるようにコントラストを調整する。
- マクロを読み込む。(メニュー[Plugins]>[Macros]>[Install]から、ダウンロードしたマクロを選択)。
[Plugin]>[Macro]のメニューの中にColor Footprint Rainbowという項目ができる。
- マクロを実行する。(メニューから「Color Footprint Rainbow」を選択実行)
ヒント
- 環境によって白黒が反転している場合があります。そのような時は白の数値が0、黒が255になっています。その場合、次の要領で白黒反転をしてからマクロを実行します。
1. メニュー[Edit]>[Invert](画像の数値が反転します)。 2. [Image]>[Lookup Tables]>[invert LUT] (見かけが白黒反転します)
その他
- ImageJの公開ページ