松村研究室

思っていた以上にアットホームな雰囲気で、すぐに馴染むことができました。最新鋭の研究設備が揃っているので、あらゆる角度から研究を行うことができます。

  • 廣瀬智香さん

    廣瀬智香さん

    2019年入学

    北海道出身。博士後期課程。趣味は読書。好きなお酒は日本酒、とくに菊姫。
  • 田岡裕輔さん

    田岡裕輔さん

    2019年入学

    徳島県出身。博士後期課程。趣味はドライブ。おすすめの息抜きは、道の駅めぐり。
  • 加藤裕介さん

    加藤裕介さん

    2021年入学

    群馬県出身。博士前期課程。趣味は読書、なかでも哲学書が好き。研究が大好き!
  • 水野旭人さん

    水野旭人さん

    2021年入学

    静岡県出身。博士前期課程。スポーツ全般が得意。とくに器械体操には自信あり。

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)を選んだ理由は?

廣瀬さん

JAISTの松村和明教授のもとで研究をしたいと思ったのが大きな理由です。もともと実験が好きで地元の国立大学に進学したのですが、3年生の時に友人が白血病で亡くなったことで、抗がん剤などに携わる研究が将来の目標となりました。そのなかで機能性高分子を応用したドラッグデリバリーシステムを研究する松村教授の存在を知り、ここなら自分のやりたい研究ができると思い、最終的にJAISTへの入学を志望しました。

加藤さん

松村教授の研究テーマのひとつである細胞凍結保存の研究が、自分のやりたい研究と合致していると感じ、JAISTへの進学を決めました。国立大学ということで経済的な面で条件がよく、学部から飛び級で入学できる制度があることも大きかったです。

田岡さん

バイオマテリアルの研究をするために入学しました。学部のない大学院大学なので、内部進学生とのギャップを心配する必要がなく、全員が同じスタートラインに立って研究できるという安心感がありました。奨学金などの支援制度が充実している点も大きく、僕自身も博士後期課程では授業料を免除していただいています。キャンパス内にある学生寄宿舎のほか、周辺に建てられたアパートなど安価に借りられる住居が充実している所も魅力に感じます。

水野さん

幼少期から習っていた器械体操の怪我で病院に通うことが多く、またものづくりが好きだったことから将来はものづくりという形で医療に携わるのが夢でした。大学では医療工学を専攻し、自動車や航空機に使われる材料を研究。JAISTの松村研究室を選んだのは、より医療と工学がマッチした研究ができると思ったからです。ほかにもいくつか選択肢がありましたが、松村教授自身が幅広い分野にまたがる研究をしていたので、自分がやりたい研究のテーマを見つけやすいのではないかと感じました。

入学する前のJAISTの印象は?

廣瀬さん

学部がないので、キャンパスライフというよりはアカデミックな研究生活が送れる場所なのかな、というのが第一印象でした。私のいる松村研究室は半数近くが留学生ということで、どれくらい日常的に英語を話す機会があるのか、不安な気持ちと、語学力が身につくかもしれないという期待もありました。

田岡さん

オープンキャンパスでJAISTを訪れた時は、自分が過ごした大学とまったく雰囲気が違うことに驚きました。建物の造りや設備が研究に特化しているし、歩いている学生も普通の大学生とはちょっと違ったオーラがある。研究メインで通う大学なんだと実感したのを覚えています。

加藤さん

JAISTは小高い山の上にあるので、車の運転免許がない自分にとっては、どうやって移動手段を確保すればよいのか不安はありました。ただ、大学からは駅やスーパーなどの主要な場所までスクールバスが出ているし、カーシェアリングも導入されています。僕自身は現在、自転車で通える場所にアパートを借りて暮らしていますが、想像していたよりも立地上の不便は感じませんでした。

JAISTに入学してよかったと感じることは?

水野さん

外国人留学生の多さには驚きました。ただ、積極的にコミュニケーションを図ることで、今ではある程度の意思疎通ができるレベルまで英語力が身についたと感じています。内定が決まっている企業の研究室には外国人の研究者が何人かいます。そういった意味でも松村研究室での経験は、これからの社会人生活において大いに役立ちそうな気がしています。

田岡さん

研究が進んでいくにつれて、研究環境が整っている点にありがたみを感じるようになりました。大学時代は設備も限られていて、共用装置を使うにしても面倒だと感じるような手続きが必要でした。その一方でJAISTでは、講習さえ受ければどの装置も比較的自由に使えます。使える機器や装置が増えることで、自分の研究の幅も広がりました。

廣瀬さん

想像していたよりも研究室の雰囲気がアットホームで、慣れるまでそれほど時間はかかりませんでした。うれしかったのは博士前期課程の講義に基礎科目が準備されていたこと。工学部出身で化学の知識がほとんどなかった私にとっては大きな救いとなりました。ちなみに学内のお気に入りは、研究室から眺める景色!海が見えて、夜景もキレイなんですよ。

加藤さん

自分の研究に集中できる環境が整っていることです。好きなときに、好きなだけ、好きなように研究ができる。研究がしたくて集まってきた人ばかりなので、学生同士の意思疎通が図りやすく、人間関係の煩わしさを感じることもありません。それと、助教のラジャン・ロビン先生とは家族ぐるみの付き合いで親しくさせてもらっているのですが、日本にいながらにして海外の優秀な研究者と交流が持てるところも、JAISTに入ってよかったと思う理由のひとつです。

JAISTでのとある一日の過ごし方を教えてください。

廣瀬さん

10時からが研究室のコアタイムとなるので、それに間に合うように準備をして、学校に向かいます。研究はその日にもよりますが、だいたい18時~20時頃まで実験をしたり論文を読んだりしています。博士前期課程の最初の頃は講義が中心となりますが、講義の単位を修得した後はこんな感じの生活が週5日続きます。家に帰ったあとは、食事をして、お風呂に入って、たまにゲームもします。博士前期課程の時はアルバイトもしていました。休日は研究室の仲間と食事に行ったり、ドライブをして過ごしています。

加藤さん

少なくとも週40時間は実験や論文調査などの研究に費やすようにしています。なので、平均して1日8時間の研究時間を確保できるようなスケジューリングを心がけています。まだまだ思うようなスケジュール管理ができていないので、博士後期課程に進学後は規則正しい生活が送れるようにがんばりたいです!

田岡さん

7時台には起きて、9時過ぎには大学に向かうようにしています。研究室に到着したら、まずは一日のスケジュールを立てます。今やるべき実験などを紙に書き出したものをチェックしながら、共用装置の使用状況などを加味して、予定を組み立てていきます。研究は学生ひとりひとりが個別に進めていくので、タスク管理やタイムマネジメントも大切なんです。昼食はコンビニで済ますこともあれば、学外の飲食店や学食で食べることもあります。オフの時間は大学時代の同級生とオンラインゲームをしたり、ドライブをすることが多いですね。

水野さん

朝起きてから研究室に向かうまでの間にする軽い運動がルーティンとなっています。おもにジムで筋トレをしたり、JAISTの体育館でバスケットの練習をしたりすることが多いですね。筋トレに精が出てしまうと、お昼から実験開始なんて日もあります。自分のテーマは細胞を使った研究なので、実験にはそれほど時間がかからないんです。実験が終わった後はデータの整理やミーティングに参加して、帰宅します。

最後に、未来のJAIST生へメッセージをお願いします。

廣瀬さん

最新の実験機器や共用で使える高精度な装置が充実しているので、オープンキャンパスなどではそういった視点で見学してみるのもいいかもしれません。どういったものが、どれくらいあって、どういった使い方ができるのか。実際に設備を見ることで、自分がやりたい研究のイメージも膨らむはずです。

田岡さん

ネットの情報だけで大学のイメージがつかない場合は、僕のようにオープンキャンパスでJAISTを訪れてみるのもおすすめです。オープンキャンパス以外にも、個別にマテリアルサイエンス系の研究室を訪問できる「オンサイト・スペシャルウィークス」も開催されているそうですよ。

加藤さん

JAISTには飛び入学の制度もあるので、やりたい研究が決まっていればこの制度を利用するのもよいかもしれません。興味がある研究室があれば、学部1、2年生などの早い時期から希望する研究室の先生とコンタクトをとることをおすすめします。