1年のイメージ
2人の成功例
分野転身したのが人生の成功だった!
本専攻から、修士および博士の学位を取得して社会で活躍している先輩が既に存在しますが、未だ人生の成功というほどには達していないので、以下の2名の例を挙げて、分野転身が1つの契機になることをご紹介します。
考えてみれば私はまれにみる幸運に恵まれた。駒場での成績が悪いことが幸いして、数理工学を専攻することができた。ここは全く新しい自由な学問の世界で、何の束縛もなく自分で研究を進められた。仮に、物理や数学に進学していれば、天下の秀才の中で肩身が狭い思いをして、脱落していたに違いない。また、電気や機械などの花形の学科では教授の言いつけ通りで、全く自由がない。それを我慢できたかどうか。
甘利俊一著 ,「めくるめく数理の世界」, サイエンス社, 2024.
よく「どうしてこんなこと思いついたんですか?」と聞かれます。私自身、ほんの数年前まで、フラクタルがヒートアイランドと関係があるとは、夢にも思いませんでした。でも、科学とはもともとこんなもんじゃないかと思います。わかってしまえば、そんなに難しい話じゃないけど、それを思いつくのはそんなに簡単じゃない。意外なところで、意外な答えを見つける。これが面白いのです。
酒井敏著 ,「都市を冷やすフラクタル日除け」, 成山堂, 2013.
3つのチャレンジ
この共同専攻では、分野融合型の教育を推進する観点からコース等は設けていませんが、体系的な学修ができるよう、具体的な3つの枠組みを設定しています。 学生は、自分自身が取り組む社会的課題に応じて「Ⅰ.ライフイノベーション」「Ⅱ.グリーンイノベーション」「Ⅲ.システムイノベーション」 のいずれかの枠組みを選択し、それに応じたカリキュラムを履修します。
健康的で質の高い
ライフスタイルの創出
個々の健康的なライフスタイルに資する生物学的・生体的機能の計測・解明・制御と,その応用
環境に適合した次世代型
<材料・デバイス・エネルギー>の創生
自然エネルギー・再生可能エネルギーの創出,貯蔵,輸送/新素材やナノテクノロジーを利用した省エネルギーデバイス開発
科学技術と人や社会とが
調和した未来社会の創造
ビッグデータや人工知能(AI)を活用した知的システムの開発/生物をヒントにしたシステム・機械の開発/自然環境や文化的環境等を踏まえた社会環境改善