JAIST生活Tips

JAISTの特徴的な制度


研究室導入配属制度と事前内定制度(博士前期課程)

JAISTには導入配属制度があり,研究室に正式配属になるのが入学してから数か月後です。 その間は導入配属(仮配属)になり,学系ごとに機械的に振られた研究室で過ごします。
導入配属の期間は,希望研究室以外の研究室を知るための期間になります。
新入生は複数の研究室に訪問した上で第3希望まで選び, これにもとづいて配属が決められるのですが, 場合によっては希望研究室に配属されないこともあります。
しかし,JAISTには研究室事前内定制度というのがあって, 研究室によっては入学前に配属の内定をいただくことができます。
もし希望研究室が事前内定制度を採用しているのであれば,考えてみてもよいかもしれません。
一方で,先生によっては他の研究室の雰囲気にも触れてみてほしいという考えから, 事前にコンタクトを取っていても,あえて内定は出さないという先生方もいますので, 内定についてどのように考えられているのかを確認しておくのは大事かもしれません。

「みんなのQ&A」研究室事前内定制度を利用する際の流れは?


Mαプログラム

通常の博士前期課程(修士課程)の標準修業年限は2年間となっていますが, JAISTには2年間分の学費で3年間在籍できるMα(エムアルファ)プログラムがあります。
特に入学後に研究分野を変更する人たち向けの制度ですが, 非常にお得な制度なのでぜひやるといいよ!ってお勧めしています。
Mαにしたからといって必ず3年間いないといけないわけではなく,修了したいタイミングで短縮届を提出することで, ふつうに2年間で修了することも可能ですし,2.5年間で修了ということも可能です。
ただ,非常にお得な制度なのですが,申請期間が非常に短く, 申請受付は入学後すぐにやってきてすぐに終わってしまう印象です。
Mαにしたかったのに見落としてしまったという話をよく聞くので, まずこのような制度があることを覚えておいて,見落とさないように注意することが必要です。

    注意点
  • 5Dプログラム(5年一貫教育)希望の人はMαにはできません。Mαで博士課程に進学希望の人はMα+3D(通常の博士課程)になります。

クォーター制

JAISTは前期後期をさらに半分にした期間で講義などが行われており,1の1期,1の2期,(夏季集中),2の1期,2の2期,(冬季集中)といった区分けとなっています。
入学時期は1の1期,2の1期の2回,修了時期は各期が終わるタイミングでやってくるため1年に4回修了のチャンスがあります。
各講義は1週間に2回あり,各期ごとに完結するので,1つの講義はあっという間に終わってしまう印象です。
1週間に2回講義を受けるのに慣れていないとそのスピード感に驚くかもしれません。予習復習課題もそれに合わせてしないといけないので…。


副テーマ研究

JAISTには主テーマ研究(修士研究/博士研究)の他に副テーマ研究が必修単位になっています
副テーマ研究では主指導教員とは別の先生と一緒に別の研究プロジェクトを進めます。研究の進め方や指導の仕方は先生ごとに異なるのでよい勉強になります。

詳しくはこちら→副テーマ研究


複数指導体制

JAISTでは,学生1人に対して主指導教員の他に 副テーマ指導教員と副指導教員の合計3人の先生が研究指導や相談の対応をします
3人の先生方は基本的にそれぞれ独立した立場で研究指導や相談の対応に当たります。そのため,主指導教員とは異なる観点から意見をもらえるといったことが期待できます(医療で言うセカンドオピニオン的な感じです)。
3人の先生方は綿密な相談の下で指導や相談対応に当たるわけではないのですが,何かあったときは相談を受けた先生の判断で情報共有などがなされるのだと思います。
情報共有の方法は,立ち話かもしれないし,メール等でのちゃんとしたやり取りかもしれないし,ひとまず他の先生方には言わずに聞き取りを行うだけに留める場合もあります。しかし,繰り返しになりますが情報共有するか否かは先生の判断次第です。
副指導や副テーマ指導の先生には,研究計画書に意見をもらったり研究関係で指導していただけるのはもちろんですが, 例えば,主指導教員とうまくいってない気がする…,主テーマ研究がツライ…といった主指導教員には相談しにくいことを相談するための駆け込み寺の役割もあります。
なので,副テーマの先生や副指導の先生は自分が話しやすい先生を選ぶ, もしくは選んでもらうとよいのではないかと思います。
(実際はあんまり機能してないみたいですが,私は副テーマの先生に大変お世話になりましたので)

参考:「メンタルヘルスのこと」複数指導体制の利用


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