連載 最先端の科学と人類の歴史を学び 社会の分断を防ぐには
「これは明らかに貧富の格差が近年極端に目立ってきたことを意味」 書籍[1-1]137頁引用.
「超大企業や超高額所得者は周囲から富を吸い上げて成長し, その結果, 一層吸い上げる力をもつようになるのであって, 大多数の中小企業や普通の人々の場合とは異なる.(中略) 逆に, 経済的に苦しくなると打つ手が限られてきて, いっそう苦しくなるのが世の習い」書籍[1-1]123頁引用.
「上位1%の裕福な人々が, 世界の富の45%を所有. それに対し, 1日6.85ドル(約960円)未満で暮らす貧困層は, 世界人口の約44%に当たる約36億人. この数字は1990年から変わっていないといいます.」書籍[1-2]6-7頁引用.
「自給率が目立って落ち込み始めたのは, 1970年代から. ちょうどこの頃, 台頭してきたのが, 穀物メジャーと呼ばれる欧米の穀物専門商社です.(中略) 穀物メジャーは世界中にネットワークを築いて需要と供給を結び, 利益を上げることを優先.(中略) その影響力は大きく, 穀物の価格さえ実質的に支配. 本来, 農家に還元されるべき利益が, 巨大企業にもたらされるようになりました. 」書籍[1-2]14-15頁引用.
「モノカルチャーとは, 一種類の作物だけを集中的につくる単一栽培のこと. その歴史は, ヨーロッパ列強がアフリカやアジアに植民地を築き, プランテーションと呼ばれる大農園で, ヨーロッパで珍重される作物を大量生産したのが始まりです.(中略) 特定の作物に依存するモノカルチャーの欠点は, 天候不順などで不作になると, 大きな打撃を受けること. 商品の国際価格の変動も, 国の経済を左右します.」書籍[1-2]38−39頁引用.
「中世ヨーロッパから見ると, 東方はきらびやかで裕福な世界でした. 東方の豊かさの象徴となったのが, 肉食が普及したヨーロッパで珍重された香辛料です. イスラム商人によって, 東方からもたらされた香辛料は, 高値で取引されていました.(中略) しかし, ヨーロッパの野望は, 貴重な品を手に入れるだけにとどまりませんでした. キリスト教を絶対視するヨーロッパ人は, 異教を信じる先住民を野蛮で劣った民とみなし, 武力で支配しようとしたのです.(中略) ヨーロッパ列強は, 略奪と殺戮によって富の独占を図り, 最盛期には世界の大半を植民地化するまでになっていました. 」書籍[1-2]62-63頁引用.
「国連の報告書によると, 2024年に紛争で重大な被害を受けた子供は2万2,495人. この数字には死傷者だけでなく, 誘拐された子供4,573人, 徴兵・徴用された子供7,402人も含まれています.(中略) 19〜20世紀前半, ヨーロッパ7カ国は, アフリカほぼ全土を一方的に分割支配. 第二次大戦後, 各国は独立を果たしましたが, 列強が勝手に引いた国境線は, 民族や部族の分布を無視したものでした. そのため1つの国に複数の民族が組み込まれ, 宗教対立や資源争いなどから民族紛争が起こりやすくなったのです. 」書籍[1-2]70-71頁引用.
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[1-1] 松下 貢(著)
『統計分布を知れば世界が分かる -身長・体重から格差問題まで-』 中央公論新社 (2019/10/25), ISBN-13: 978-4121025647 |
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[1-2] インフォビジュアル研究所 (著)
『図解でわかる 14歳から知る世界の格差と資源危機』』 太田出版 (2025/11/27), ISBN-13: 978-4778340957 |