対戦会 in GAT2017
ここではGPW(2017/3/8~9)に行われた対戦会についての結果と案内を載せています.
[対戦概要]
対戦はまず予選として総当たりで先手後手2戦ずつ行いました.
そして勝利点の高かった2つのAIで決勝戦を行いました.
決勝戦は先手後手2戦を,引き分け(1勝1敗または2回とも引き分け)では
なくなるまで様々なMapで対戦しました.
[予選結果]
参加者と結果は以下のようになってます.〝勝ち点”は1勝で1点,1引き分けにつき0.5点で集計しており,リストは当日のエントリー番号順になってます.
作者名 | AI名 |
勝ち点 | ベース手法 |
佐藤 | Sat DepthFirst |
4.5 | Min-Max |
Ye Aoshung | Misirlou v3 |
8.5 | UCT |
木村 | AI_KIMURA |
8.0 | - |
西澤 | AI_nishizawa |
6.5 | 行動評価 |
大渡 | Crows |
0 (※1) | MC |
提橋 | M_UCT+MaxActEval |
8.5 | - |
武藤 | M-UCT |
8.5 | UCT |
藤木 | Valiant |
12.5 | UCT |
(※1) 実戦の環境と大会使用MAPの兼ね合いで,準備の段階では予期しないエラーで深刻な動作不良が起こりました.
もったいなくはありましたが,製作者様からの希望もあって仕方なく不戦敗として処理させていただきました.
また予選段階で勝ち点2位の参加コードが3つとなったため,MAPを変更しての3者総当たりを行い
武藤さんによるM-UCTが決勝に進む事が決まりました.
[決勝結果]
作者名 |
AI名 | 勝ち点 |
順位 |
武藤 |
M-UCT | 2 |
1 |
藤木 |
Valiant | 0 |
2 |
優勝は武藤さんのM-UCTでした.おめでとうございます.
以下,2位は藤木さん,3位は提橋(さげはし)さん,4位はYe Aoshungさんです.こちらもおめでとうございます.
[参加者コードおよび使用MAP]
対戦会にもちよられた使用Mapです.
2017年GAT対戦Map
大会に参加したAIのうち,製作者様から特別に許可がいただけた物のみ公開となります.
2017年GAT参加者AI
[まとめ]
今年は(TUBSTAPによる)大会史上最多となる8名のエントリーをいただきました.
今年の決勝は前年度大会同様に武藤さんと藤木さんのAIの対戦となり,
先後交代の2戦どちらとも規定ターン数いっぱいを使っての激戦でした.
大会の円滑な進行にご協力くださった参加者の皆様と
前日チュートリアルトークを盛り上げてくださった皆様,
そして興味をもって
チュートリアルを聞きにきてくださった聴衆の皆様にこの場を借りて改めて感謝申し上げます.
ありがとうございました.
##以下のコンテンツは大会開始前の案内用に使われていたものです##
[大会案内]
(GPW2016競技会ページを一度ご覧いただいた方へ)大会のレギュレーションおよびルールはGPW2016大会と同一になります.
[日程・会場]
開催場所は電気通信大学の新C棟203教室になります.
大会本体は,3/9(木) 10:00から行われ,決勝戦のみ14:00からの予定です.詳細は次節以降になります.
・チュートリアルについて
前日3/8(水)13:00からはチュートリアルとして,小規模な勉強会を開催します.
参加者による技術紹介(※発表しても構わないという人のみ)として,自作AIの動作原理や
ターン制ストラテジーAIに応用すると面白そうな手法等をプレゼンかボード筆記などでその場の人間に知識共有してもらう予定です.
pptファイル等使う場合はプロジェクタはこちらが用意します.
ターン制ストラテジーという対象問題に関するノウハウの蓄積や新しい知見の開拓のため
ご協力いただけると幸いです.
もちろん発表を聞くだけ(大会本体には不参加の方でも)の参加も大歓迎です.
[参加に必要なもの]
[AI作成に必要なもの]
- VisualStudioなどの環境
TUBSTAPはC#で開発されているため,C#が使える開発環境をご用意ください.
- TUBSTAP最新版 link
※注意:最新版はver108です.それ以前のものと完全な互換がないので注意してください.
これらを用意した上で,AIの作成に関する説明をご覧ください.
(なるべくTUBSTAPに既存のクラスのコードへの改造を加えずに作成をお願いします.
例:AITools.cs内に自AIが使う専用のユーティリティ関数を記述する等の設計はお控えください.)
また,ゲームのルールは以下をご覧ください.
戦略シミュレーションゲームって何?って人向け
戦略シミュレーションゲームわかる人向け
[自作の対戦用マップについて]
市販の戦略シミュレーションゲームでは同じマップでゲームを行うといったことは少なく,
そういった観点からAIは完全に知らないマップ上で対戦を行う方がより実践的であり,公平なものと考えます.
そこで今回の対戦会では常に対戦に関わらない第三者が用意したマップ上で対戦を行う事としました.
その為,参加者の方にはそれぞれ自作のマップを用意してもらい,これを自身が関わらない対戦に使用するものとします.
GUIのマップ作成用ツールをベータ版ですが用意しましたので,ご自由にお使いください.
また,こちらの用にメモ帳などでも作成は可能です.
※先手後手がある程度公平に近いマップになっているかをもしもチェックしたい場合は,例えば以下の方法が便利です.
1.思考時間を短くした適当なAI同士で20回くらい対戦させて勝ち負けがきちんとバラけるかを観察
2.有利な方のユニットHPや数を減らしたり,不利な方の軍備を増やしたりして微調整
[対戦会の規定]
- AIは1ターンを10秒で終わらせる
- マップは常に対戦に関わらない人間が用意したものを用い,先手後手交代で1マップあたり2戦
- 引き分けは0.5勝にカウントします
- マップの学習時間などは用意しない
- スイス式(参加者数によっては総当り.会場で柔軟に決めます)
- C# で書かれた開発用フレームワークをベースとして開発してください.
- マップサイズは最大で8×8,ユニット数は1チーム8ユニットまでとしてください.
最善な戦略が(人間にとっても)自明ではない,簡単すぎないマップが望ましいです.
[参加方法]
参加をご希望の方は,当日会場にAIコードとTUBSTAP ver1.08が入ったWindowsOSのPCマシンをご持参いただけると助かります.
(USBメモリ等にてコードを会場まで持参くださるか,大会運営のメールアドレスにコードを送付(satonao[at]jaist.ac.jp)する形でも大丈夫です)
[注意事項]
上記していますが,ver0108に対応したAIをご用意ください.
ver0108とそれ以前のバージョンには若干の違いが存在しています,
それ以前のバージョンをお使いの方は一度, こちらをご確認ください.
また,会場ではローカルマシン上で対戦を行う予定です.
その際に不自由がないよう,新規のTUBSTAP ver1.08にも自作AIがすぐ移植しやすいように,
関連コード群をフォルダにまとめておく等の設計にしてくださると非常に助かります.
加えて,参加者の皆様のうち可能な方はラップトップPCを持参くださると
(主催側もいくつかPCを準備しますが)大会進行が円滑に進められるため,ありがたいです.
JAIST ターン制戦略ゲーム 学術用基盤プロジェクト