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表情の分離度と単一固有ベクトルによる識別率の関係

選び出された顔画像の全てをtraining dataとしたときのEMC,MDA,PCAの分離度 1,分離度2を図gif,図gifに示す. 個人性の解析(gif節)と同様, 分離度1ではEMC,分離度2ではMDAが高い分離度を得た.

次に,単一の固有ベクトルで射影した成分を用いてtraining dataについて 表情識別を行った. EMCの分離度1と識別率の関係,MDAの分離度2と識別率の関係を図 gif,図gifに示す. 個人性の解析と同様, 図gifから, EMCの固有値が正の固有ベクトルでは識別率が高く, 負の固有ベクトルでは識別率が低くなっていることがわかる. このため,EMCでは固有値が正の固有ベクトルで射影した成分のみを用いて 表情識別を行えば,高い識別率が得られると考えられる. 一方,図gifから, MDAの固有値と識別率に相関があることがわかる. このため,MDAでは固有値が大きい固有ベクトルで射影した成分を用いて 表情識別を行えば,高い識別率が得られると考えられる.

   figure764
図: 表情の分離度1

   figure771
図: 表情の分離度2

   figure778
図: 表情の分離度1と識別率の関係(EMC)

   figure785
図: 表情の分離度2と識別率の関係(MDA)



Takayuki Kurozumi
Sat Mar 27 06:27:54 JST 1999