in English | in Japanese

Home
Profile
Books
Research
Laboratory
Systems Enginerring Kansei Systems Enginerring Creative Space

感性データ解析
感性情報処理のためのファジィ数量分析手法

[要旨]
「感性データ解析−感性情報処理のためのファジィ数量分析手法」,194ページ,
森北出版, 2000年8月10日発行

book2_photo
 これまで情報科学が扱ってきた情報は,客観性・一意性・普遍性・再現性という性質を持った理性的な情報であり,デジタルコンピュータで論理的に処理することが可能であった。それに対して人間の意思決定は感覚的になされることが多く,近年,感性的なアナログ情報を扱う科学として感性科学が提唱されている。しかしながら,主観性・多義性・あいまい性・状況依存性という性質を持つ感性情報を従来の意味で科学することは困難であり,応用的側面を重視した感性工学会が最近設立された。
 感性工学に関してはすでに多くの図書が刊行されている。しかしその多くは啓蒙書であり,この新しい分野を研究領域にしようとする学部4年生や大学院生のための基礎的,理論的図書はあまり刊行されていない。
 本書は著者の研究に基づいているため,学ばなければならない全体から見れば限られた領域しかカバーしていないが,何が問題なのかを第1章と第2章で提起し,引き続く章では従来の手法に加えてファジィ理論に基づいた厳密な理論展開を紹介している。
 研究を始めようとする学生のみならず,企業などの実践の場で感性工学を応用しようとしている実際家に対しても学術的な基礎を提供するものである。

[訂正]