JAISTサマースクール2019

計算論的認知科学入門~身体から読みとる認知過程

本サマースクールは盛会のうちに終了しました。多数のご参加ありがとうございました。

jaistsummerschool2019

趣旨:人の認知過程を研究する学際的分野として認知科学がある。認知科学は初期の実験心理学で提唱された行動主義へのアンチテーゼとして、人工知能と共に興り、人の認知・知能を情報処理に喩えることで理解しようとする。欧米などの認知科学研究ではこうした分野創成の精神が基礎づいているものの、日本の認知科学分野では、こうした情報処理を基礎とする研究アプローチが根付いているとは言い難い。おそらく、一般的な実験研究に比べて、理論研究を始めるにあたっての基礎知識や、ノウハウ、また背景にある思想を理解するのが難しいことにその一因がある。本サマースクールでは、計算論的認知科学分野の最新の知見や技術の紹介に加えて、初学者が人の行動や認知を理論的に探求するために必要な素養を培うための基礎を学ぶ場を提供する。
第二回目の今年は、身体運動から読み取る認知過程に焦点を当て、データ計測、データの前処理、分析、そしてそこから如何に認知過程を読み取るか、という一連の研究のプロセスを体験できる3日間にする。具体的には、研究分野の歴史、背景、哲学などの基礎論から始め、実験計画法、統計学を理解し、また実際の研究で役立つデータ分析・プログラミングまでを凝縮したプログラムを提供する。

(参考:サマースクール2018 計算論的認知科学入門~心の哲学、実験から機械学習まで

cogcompss2019

日時・会場:2019年8月21-23日
北陸先端科学技術大学院大学
知識科学II棟4階K42室

講師:日髙昇平准教授,鳥居拓馬助教

招待講演(8月22日):清水大地先生(東京大学)
「身体運動に基づく創作・協調へのアプローチ」

対象者:学部生,大学院生,研究員等
・人の認知の研究に関心をもつ者
・計算論的モデリングに興味がある者
・専門分野や背景知識は問わない

定員:20名程度
定員超過の場合抽選(全日参加者優先)

参加費:無料
ただし交通費・宿泊費は自己負担

応募締切:8月5日(月) 17:00

参加応募:応募期間は終了致しました。沢山のご応募ありがとうございました。

プログラム (7/16更新)こちらに詳細なプログラムを公開いたしました。

日程表(概要):
1日目(基礎論)認知科学基礎論,実験心理学の考え方,統計学基礎
2日目(実験方法論)運動計測実験実習,データ処理演習,プログラミング演習,統計的モデリング
3日目(データ分析論)データ分析基礎・演習

※1日目は13:00会場13:30開始、2日目、3日目は9:30開始を予定しております。

交通・宿泊等:
石川サイエンスパーク内 ハイテク交流センター に宿泊施設があります(シングル×4,ツイン×4).
ハイテク交流センターは,JAISTに所用の方は割引がありますので,お問合せください.
北陸鉄道 石川線 利用の場合,野町・片町周辺のホテルをご利用ください.
本学シャトルバス 小松線 利用の場合,小松駅 周辺のホテルをご利用ください.

お問合せ:
代表:日髙昇平
cogcompschool(at)jaist.ac.jp

Frequently asked questions

Q1: サマースクールの開始時間はいつでしょうか。

A1: 1日目は13:00会場13:30開始、2日目、3日目は9:30開始を予定しております。(前回のプログラムもご参考ください。)

Q2: プログラムの詳細はいつ公開されるのでしょうか。

A2: 来週7/1をめどに詳細を上記ウェブサイトに更新予定です。

Q3: ホテル予約について (参加可否の連絡の時期)

A3: 現時点でお申し込みの方には〆切前の7月下旬には、参加可否のお知らせしたいと思っております。ほとんどのホテル等ではキャンセル料のかからない時期だと思います。したがって、お手数ですがご予約のうえ、仮に参加されない場合にはキャンセルしていただくことをお勧めいたします。

Q4: ハイテク交流センターの減免措置

A4: JAIST近隣のハイテク交流センターにご宿泊予定の方は、事後的にも減免措置の手続きは可能ですので、予約をご検討の方は現時点で予約をしていただいても大丈夫です(お電話予約の場合は減免措置を得る旨をお伝えしたほうがスムーズだと思います。)。

Q5: バス予約時間の変更について

A5: バスの予約の変更がございましたら、お手数ですが申し込みフォームにて、再度バスの予約時間をお送りください。申し込み締め切りの時点で最終的にお申込みいただいたバスの予約時間で予約をいたします。
Q6: 演習用PCとその準備について

A6: プログラミングを使った演習に参加される方は、事前にPCの準備をお願いいたします。ご参考までに去年使用したPCの設定(pythonのインストール等)のページをご覧ください。