生命のコミュニケーションツール 糖鎖

 私たちは、化学や物理学の方法論を基盤にし、未知なる糖鎖の研究に挑んでいます。例えば、合成化学と物理化学計測、スーパーコンピュータを使ったシミュレーションを組み合わせることによって、水中で揺らめく糖鎖の姿を描き出すことに成功しました。さらに、細胞表面を覆う糖鎖を模倣したモデル化合物の創生や、糖鎖を応用した細胞機能の制御にも挑戦しています。  ライフサイエンス全体でみても、糖鎖をいかに取扱うかは大きな課題となってきています。私たちは、化学と生物学の融合による糖鎖工学研究を進展させることを通して、バイオテクノロジーの新たな潮流を生み出すことを目指しています。