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わたしたちの可能性

医療サービスサイエンスの発祥を担うために最適の資源

本プロジェクトで連携する3大学は、それぞれ異なる、優れた資源を持っています。

JAISTは経営学、社会学、メディア学、人工知能、システム論、複雑系シミュレーションなどを包括した知識科学を中心としています。さらに、JAISTは日本でいち早くサービスサイエンスを導入するとともに、新たな学問として発展させてきました。社会人を対象としたサービス経営(MOS)コース、技術経営(MOT)コースを開講・運営し、数多くの実践人材を輩出してきました。また、知識科学教育を芳樹記念病院に提供し、実践の場としてきました。

わたしたちの可能性

順天堂大学は、日本の医学教育の発祥となった伝統を持ち、医療サービスサイエンスにおいても重要な概念となる「仁」を学是とした医療教育を実践しています。医師国家試験において、過去10年間80大学で第2位という実績を上げ、医師育成教育のメッカとして名誉ある地位にあります。

医療サービスの提供という面でも、質量ともに私立大学でトップレベルにあり、現場での実践を重視した教育開発が可能です。

宮崎大学は、医療サービスマネジメントのIT化の研究開発に知識の蓄積があります。独自開発の電子カルテシステムを中核とした統合システムは医療サービスの質向上と医療サービス経営の合理化を両立させるための実践的研究の蓄積も進んでいます。これら開発したシステムとマネジメント手法を付属病院で実践し、現場での多くの知見を持っています。

このように、医療サービスサイエンスを創成し、確立していく上で必要となる「サービスサイエンスについての基盤知」「実践の場」「領域の知」を本事業の連携大学は保有しています。

JAISTはサービスサイエンスの日本におけるセンターオブエクセレンスであり、3大学ともに、それぞれ社会人教育もしくは医療の「実践の場」を持ち、さらに医学・医療情報学の「領域の知」を持っています。

このような最適なアクターが本事業で連携できたことで、世界に先駆けた、日本の医療サービスサイエンスの創成・発展に大きく貢献するといえます。

施設資源の活用

本プロジェクトで連携する宮崎大学、順天堂大学、さらにJAISTとこれまでも連携してきた芳珠記念病院は、医療サービスの現場を持ち、その現場で医療サービスサイエンスの教育実践が可能です。本プロジェクトでもっとも重要な要素「実践」を実現させるための最適な連携コンビネーションとなっています。

また、JAISTと産業技術総合研究所サービス工学研究センターとの間で設けられたサービス工学連携講座を通じて、同センターの先端的サービス工学の研究成果を活用することができます。

効率化・合理化

本プロジェクトで3大学が連携することで、より効率的に、世界に先駆け「医療サービスサイエンス」の創成を行い、教育プログラムを迅速に実施していくことができます。

第一に、JAISTはサービスサイエンスの日本における先進研究教育拠点であることが挙げられます。日本において、いち早くサービスサイエンス(service science)の重要性を認識し、世界の研究拠点との交流を持ちながら、世界的にもこの分野の研究を先導してきました。また、東京サテライトキャンパス(田町)でサービス経営コースを開講(2009年10月)し、日本国内で先導的な、サービスサイエンスに特化した教育を実施しています。

第二に、JAISTが蓄積してきた、サービスサイエンスにおける研究教育の資源のみならず、サービス経営(MOS)コース、技術経営(MOT)コースを東京サテライトキャンパス(田町)で開講していることから、これらの施設、事務スタッフの活用が可能で、追加的なコストを低減することができます。

第三に、サービス経営(MOS)コースで開発した教育資源(科目)を活用することで、一般的なサービスサイエンスの知識を基にして医療サービスサイエンスの開発が可能となります。これによって、医療サービスサイエンス教育の開発にすべての資源を集中させることができます。

第四に、すでに東京-石川間で運用されている「遠隔講義配信システム」「ネット会議システム」を利用することで、連携する3大学間の情報インフラの整備コストを低減することができます。

第五に、連携する順天堂大学の医学教育は国内外から高い品質が評価されており、その医学教育資源を医療サービスサイエンスの基盤として活用することができます。

第六に、連携する宮崎大学が医学部附属病院で稼働させている医療情報システムを教材として活用することができることがあります。これによって、著作権・個人情報保護に配慮した上で、医療サービスサイエンスのシミュレーション技術の開発が実現できます。

情報提供の積極化・現場への迅速な浸透

本プロジェクトは、社会人を対象とした「医療サービスサイエンス教育」を普及させていくため、積極的な宣伝・広報を行います。

本プロジェクトで連携する各大学は外部の教員、学生、社会との接点を数多く持ち、これらの交流の場を積極的に活用して社会との議論を進め、実践的・ニーズ融合的な教育プログラムの開発をめざしています。

連携する各大学は、医療サービスサイエンス教育の開発のみならず、実践的な教育プログラムの中で現場での研修などを行います。地域の医療サービス関連団体と密接に連携し、医療現場の実務人材のキャリア支援、医療サービスの改善活動の支援を提供します。

実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発の連携大学

JAIST医療サービスサイエンス 順天堂大学医療サービスサイエンス 宮崎大学 医療サービスサイエンス

実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発の連携機関

宮崎県医師会 みやざきはにわネット(NPO法人宮崎健康福祉ネットワーク協議会) 独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センター 芳珠記念病院

実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発プロジェクトについて

  • 北陸先端科学技術大学院大学が推進している「実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発」プロジェクト(文部科学省「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム(平成21年度)」選定事業)は、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)、順天堂大学、宮崎大学がそれぞれの保有する知的資源(知識科学:JAIST、医療情報学:宮崎大学、医学:順天堂大学)を総合し、「医療サービスサイエンス」の創成と教育プログラムの開発を行っています。[詳しく]
  • 「医療現場でのサービス」の社会的要請に応える、実践的な教育プログラムの開発のため、積極的に医療現場との連携を図っていきます。

実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発プロジェクトへのお問合せ

  • 「実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発」プロジェクトでは、より実践的・ニーズ融合的なプロジェクト運営をめざして、お問合せ・ご意見を広く受け付けています。
  • お問合せ・ご意見は下記メールアドレスまでご連絡ください。