北陸先端科学技術大学院大学

先端科学技術研究科 博士後期課程1年 小國 美貴さん

留学先機関名:インド工科大学ガンディナガール校
       (Indian Institute of Technology Gandhinagar(IITGN))
留学期間:2017年9月11日~2017年12月20日

留学の動機、きっかけ

 2015年9月に、2週間という短い期間で1度インドを訪問したことがきっかけで、「インドを知るにはあまりにも短く、もっと知りたい」という欲求が強まったことである。今回の研究留学ではその欲求を満たすべく、自身の語学研鑽及び緩やかな経済成長を続けるインドの実際を知ることで、日本の現状を俯瞰できるのではないかという期待から、応募に至り、機会を得た。自身の趣味(食べ歩き)で数週間の海外滞在経験はあったが、1か月以上の留学経験は無かった。もちろん、本件は自身の研究テーマとの比較による差分の獲得を期待した。

留学にあたって準備したこと

 すぐに、自身の研究テーマに沿った調査が現地できるよう、下調べは十分にした(と考えていた)。また、移動手段として「Uber」を用いることが想定されたため、海外用の携帯電話を用意した。あとは、国内出張と同じ感覚である。

留学先での活動内容について

 キャンパス内のシャトルバスを使いこなし、平日日中は調査先、午後は受入先研究室で資料整理・論文検索の繰り返しであった。他、インターンシップや買い物にもシャトルバスを用いた。夜は、サッカー部の練習に参加し、汗を流した。心身ともに充実した日々を過ごしていた。屋台の食事体験も敢行した。

 ~1日の主な動き~
【平日・日中】
 1) 8:15 調査先へ → 16:30(or 12:45)帰校 → ~18:30 研究室 → 運動 19:00 → 21:00 夕食
 2) 10:00 調査先 → 16:30 帰校 → 仮眠 → 19:00 運動 → 21:00 夕食
 3) 10:00 調査先 → 12:45 帰校 → 研究室 ~17:00 → 屋台・買物 ~22:30
【休日】
 1) 10:00 調査先 → 16:30 帰校 → 仮眠 → 19:00 運動 → 21:00 夕食
 2) 10:00 調査先 → 12:45 帰校 → 整理 ~16:50 → 屋台・買物 ~20:20

留学先での生活について

 9月は暑い。10月中旬まで続く。宿舎にファンがついているとはいえ、寝苦しい日々が続いたが、それ以降は過ごしやすくなる(12月末の滞在時まで)。
 水は売店で購入する必要があるが、ホステルにフィルタードされた給水タンクがある。それで渇きを潤すことができる。基本的に物は揃うので、手ぶらで来印しても良いのではないかと考える。

留学先で苦労したこと

 暑さ以外では、グジャラート語話者の協力が得られなかったことで、調査の深掘りができなかった点である。準備が不足していた。食べ物も、滞在1か月が過ぎると飽きてくるため、学外(レストランや屋台)に求めざるを得なくなる。

留学を通して得たもの、学んだこと

 多くの「友」が得られた。これは、一番の財産である。また、インドにはインドの作法があり、彼らに日本との違いを教示いただけたことで、対応の所作が身についた。

留学を検討している人へのアドバイス

 日本がどのような国であるかは、日本国外に出て、日本を俯瞰(遠いところ、離れたところから"見る")しなければ知ることはできない。もし、わずかな興味でもあるならば、思い切って応募すべきである。あとは「何とかなる」である。それこそが、「知的たくましさ」を養う原動力となろう。

※小國さんによるより詳細なIITGN留学レポートを下記に掲載しています。(学内情報)
 URL: http://www.jaist.ac.jp/reinvent_JAISTIndia/news/index.html

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ガンディナガールの道路風景             インドの農作物市場"マンディ"における喧噪

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