北陸先端科学技術大学院大学

先端科学技術研究科 博士前期課程2年 木村 直樹さん

留学先機関名:インド理科大学院大学(Indian Institute of Science Bangalore(IISc))
留学期間:2017年11月1日~2017年12月14日

留学の動機、きっかけ

 留学のきっかけは大学の指導教員から推薦をいただいたことです。また、私の所属している研究室には5名のインド人留学生が在籍しており日常生活においてインドという国が身近で、彼らの国がどのような場所なのか興味がありました。さらに留学に関する費用は大学が負担してくれるということで経済的な心配がなかったのも大きな理由です。これらの理由から私はインドへの留学を決意しました。

留学にあたって準備したこと

 インド渡航前の準備については今振り返ってみると、非常に準備不足だったと感じます。まず、荷物についてですが、日本における部活動の合宿程度の荷造りしかしなかったため、現地で生活を送るにつれて自分の荷造りの甘さを後悔しました。荷物や言語などについての事前準備はこれといって特にしませんでしたが、自分の行っている研究内容については英語で説明できるようにまとめてインド理科大学院大学を訪れました。留学先がインドでトップクラスの理系大学院ということもあり、出会った様々な学生から私の研究内容について聞かれ、事前に整理しておいて良かったと思います。説明後に議論になることもあり、日本の大学生に比べて勉学に関する熱量の違いを感じました。

留学先での活動について

 インドにおいて私が行った活動は研究とインターンシップの2つです。インド理科大学院大学にてグルコースセンシングに関する研究を行い、横河電機のインド支社でインターシップを行いました。横河電機では新規顧客獲得に向けた営業資料作りを行い、海外で外国人に囲まれて仕事をするという貴重な経験を得ることができました。

留学先で苦労したこと

 留学先で一番苦労したことは生活に関することでした。お腹を壊さないために飲み水や氷に気を付けることやインドのスパイシーなご飯に慣れたり飽きたりしたこと、めちゃくちゃな交通ルールで流れている街を歩くこと、犬や牛などの野生動物に遭遇したことなど様々なことに苦労しました。留学前は英語によるコミュニケーションに最も苦労すると考えていたのですが、言語が違っても意思疎通は心持ちだけでなんとかなってしまうもので、まさか生活面が一番厳しいとは思っていませんでした。

留学を通して得たもの、学んだこと

 私が今回のインド留学で感じたことは、気持ちがあればどんな人とも仲良くなれるということです。たとえ言語能力が十分でなくとも一緒にご飯を食べ、街を歩き、共に研究や仕事をし、会話をして笑いあうことで多くの人と仲良くなることができました。これは私が留学を通じて得られた大切な経験だと思います。

留学を検討している人へのアドバイス

 興味があるならとりあえず行ってみるべきだと私は思います。行ってみなければわからないこと、その国でしか経験できないことがたくさんあります。日本以外の国で生活することで自分の世界観を広げることができるでしょう。チャンスがあるならば行くべきです。行ってから後悔したとしても終わる頃には来て良かったと思えるようになるだろうし、かえがけのない経験になることは間違いありません。

ラッシー屋さんでの1枚.jpg

ラッシー屋さんでの1枚(写真中央が木村さん)

English