JAIST生活Tips

JAIST入試の主な特徴


入試を受けられるのは年3回

JAISTの入学時期は年2回,4月入学と10月入学があります。
入試は現在のところ7月,10月,1月の年3回受けられる機会が設けられているようです。 (自分の時は3月もあったような気がしますがなくなったのかな…)
これにより例えば1回目で不合格でも2回目や3回目で再チャレンジすることができます。再チャレンジで受かっている人もいますので,あきらめずにチャレンジしてみてください。
※詳細は最新の入試要項で必ず確認してください。


入試の内容

JAISTの入試には筆記試験がありません。
入試は事前に提出する小論文(という名の研究計画書)と研究計画ついての口頭発表と面接で構成されています。
他大学院の院試では卒論やそれに代わる論文を要求される可能性がありますが,JAISTの入試では提出する必要がありません。
(私は卒論が黒歴史だったので提出不要なのはありがたかった…)

入試の対策:小論文(研究計画書)をしっかり書く
面接の大半は小論文と口頭発表についての質問です。
小論文(研究計画書)の内容は,

  • 研究動機(なぜこの研究をしようと思ったか)
  • 研究背景(これまでの研究で何がわかっているか)
  • 問題点(これまでの研究で解決できていない問題は何か,なぜ解決できていないか)
  • 研究目的(自分の研究では何をやるのか)
  • 研究方法(自分はどのようにして問題を解決できると考えているか,その方法をどうやったら実現できると考えているか)
  • 研究の貢献(この研究は社会でどのように役に立つと考えているか,学術的に何ができたといえるか)

などが書かれているとよいと思います。
ポイントは,その研究テーマについて何も知らない人が読んでもわかるくらい丁寧に書くことです。例えば,中学生に読まれることを想定して書くとよいと思います。
また,小論文を書く際には,必ず先行研究を引きましょう。なぜそんなことが言えるのかという根拠を示すことは,その計画を空想で終わらせないために非常に大切です。
詳しい書き方は知識科学系の敷田先生が公開してくださってるので参考にしてください(こちら)。

配属希望の研究室がすでに決まっている場合は,事前に希望先の先生にコンタクトを取っておくとよいと思います。 先生によっては小論文(研究計画書)を提出前に添削してくださる場合があります。 (情報系・マテ系については存じませんが,知識系の先生方は添削に対して好意的な印象です)

試験当日はパワーポイントなどで作成した紙の資料(A41枚に1スライド印刷)を持参し,資料を書画カメラを通してスクリーンに投影しながら発表します(OHCってやつですかね)。なので,発表時間はスライドを切り替える時間も含めて考えた方がよいです。 (いつまでこのアナログな感じが続くのかはわかりませんが…)
試験では希望する学系に所属する先生方3人による口頭試問と面接が行われます。
試験当日の服装はほとんどの人がスーツです。たまに私服の人もいたりしましたが,スーツがやはり無難かと。

その他入試内容についてのウワサ
講義についてはけっこう面接で聞かれている様子です(知識系だけ?)。事前にシラバスなどをチェックしておくといいかもしれないです。
情報系,マテ系は専門分野の基礎知識を問われる口頭試問などがあるという話をチラリと聞きます。

※受験票や写真票に貼った証明写真はそのまま学生証の写真として使われるので,人に見られても大丈夫な写真を使いましょう

「みんなのQ&A」先行研究の内容はどの程度理解していればいいですか?


出身分野を問わない

JAISTは学部を持たない大学なので,さまざまなバックグラウンドを持つ方がいます。
学部や高専卒業後すぐにという人が多いですが,社会人の方や社会人経験者の人もたくさんいらっしゃいますし,海外からの留学生も多数在籍しています。
また,出身大学,出身学部もさまざまで,学部の延長で研究している人ももちろんいますが,JAISTに入って研究内容を全然違うものに変えたという人が本当にたくさんいます。
JAISTには変わった経歴の人もたくさんいるので,いろいろお話を聞いてみるとおもしろいですよ!
どんな人がいるのかはこちらで詳しく紹介していますので参考にしてください。

特に知識科学系では,学部や高専からの延長で情報系やマテ系っぽい研究計画で受験したけど 入学してから全く違うことをやっているという人はザラにいますし, 文系(社会科学,語学,哲学,etc)から来ましたという人もまあまあいます。

また,知識科学系の研究室に所属していても情報科学の学位を取ることは可能なので, やりたいことは知識系寄りだけど学位は情報がいい!という人は, 知識系の計画で受験して情報の学位を目指すというやり方もアリです (配属希望先の先生に情報学位を目指すことはできますか?と事前に聞いてみると確実)。
※ただし,修了に必要な単位は情報系科目を履修して集めないといけない。
※学位論文は情報系の先生方によって審査される。


倍率は2倍くらい?(らしい)

本当かどうかは知らないですが,最終倍率は2倍くらいと言われることが多いようです。 (私が入学した年は,学長が2倍くらいと言っていました)


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