JAIST Nishimoto Laboratory

西本研究室への配属を希望する皆さんへ

どんな基礎知識が必要ですか?
事前に「絶対に必要な」基礎知識はありません.絶対に必要なのは
自分の中にはなんらかの創造性があるという信念
と,
その埋もれた創造性を発揮させたいという強い欲求
の2つです.
その他,知っておいた方が便利な知識としては,
  • プログラミング技術(言語は不問)
  • 統計検定技術(t-検定,F検定,分散分析 等)
  • PICマイコンなどを使って簡単なハードウェアを組み立てる技術
の3つがあります. しかし,これらは入学後でも十分に身につけられます.
なお,音楽関係の研究をやりたい人は,
  • 基礎的な楽理
の知識が必須です.楽譜を読めずに音楽研究を行うことは,きわめて困難です.
読んでおいた方が良い本はありますか?
取り扱う範囲が広いので,必ず全員が読んでおくべき本を挙げることは難しいですが, 以下の本は読んでおいた方が良いかもしれません.
  • D.A.ノーマン(著),野島久雄(訳):誰のためのデザイン?-認知科学者のデザイン原論-,新曜社
  • M.チクセントミハイ(著),今村浩明(訳):フロー体験 喜びの現象学 ,世界思想社
  • B.リーブス,C.ナス(著),細馬宏通(訳):人はなぜコンピューターを人間として扱うか―「メディアの等式」の心理学,翔泳社(すでに絶版ですが)
  • 澤泉重一,片井修(著):セレンディピティの探求 その活用と重層性思考,角川学芸出版
  • 川上浩司(著):不便から生まれるデザイン 工学に活かす常識を超えた発想,DOJIN選書
  • 坊農真弓,高梨克也(著):多人数インタラクションの分析手法,オーム社
  • 堀浩一(著):創造活動支援の理論と応用,オーム社
  • 橋本良明(著):メディア・コミュニケーション学,大修館書店
  • 松尾太加志(著):コミュニケーションの心理学-認知心理学・社会心理学・認知工学からのアプローチ,ナカニシヤ出版
研究テーマはどうやって決まるのですか?
当研究室では,原則として,トップダウンに教員からテーマを与えるのではなく,学生さん自身がテーマを発案し,それを実行することにしています. もっとも,学生さん自身が発案した最初の研究テーマが,そのまま研究として成立するケースはきわめて希です. このため,ゼミを通じて研究室メンバー全員で少しずつテーマを練り上げて行きます.M1期間中のゼミは,ほぼこの作業に費やされます.
研究室ではどんな活動をしていますか?
  • 原則,毎週ゼミを行っています.
    • 内容は,2週に1度の研究進捗報告と,2週に1度の英語論文(4ページ以上)紹介です.
    • M1の間の進捗報告は,基本的にブレインストーミングです.やりたい研究について,すぐにテーマを絞り込むのではなく,まずは幅を広げる方向で議論します.
    • 年明けくらいからテーマの絞り込みを行い,年度末の「研究計画書提出」に向けて準備を進めます.
    • M2になってからは,毎回学会発表形式で進捗を報告します.つまり,背景・目的・問題解決のための手段・実験手順・結果・考察を,毎回できたところまで発表します.これによって,いつでも人前で発表できる力をつけます.
  • M1には,配属後,2つのタスクを課します.
    1. 7月と8月の間に夏期休暇課題を出します.内容は,4ページ以上の論文を10本以上(うち,英語論文を5本以上)読んでまとめることと,自分がやりたい研究内容をまとめることの2つです.9月のゼミで,これらについての発表会を開催します.
    2. 年末までの間に「M1プロジェクト」を実施します.内容は年によっていろいろ異なりますが,目標は,年度末に開催される情報処理学会の「インタラクションシンポジウム」でポスター発表を行うことです.
  • レクリエーション活動もいろいろあります.
    • 花見(4月)
    • 仮配属歓迎会(4月)
    • 研究室オープンハウス(5月または6月)
    • M1配属後の歓迎会(7月)
    • ビアガーデン(8月)
    • 研究室合宿(9月)
      当研究室の合宿は,純粋に親睦目的なので,合宿でゼミなどを行うことはありません.
    • 仮配属歓迎会(10月)
    • 忘年会(12月)
    • OB会(2月または3月)
      東京で開催されるインタラクションシンポジウムの開催期間に東京で行います.
    • 送別会(3月)
    その他,突発的に飲み会やバーベキューなどがあります.
どんな学会で活動していますか?
研究の幅が広いため,あちこちの学会に少しずつ顔を出している感じですが,近年は以下の学会が主戦場です.
  • 情報処理学会
    • ヒューマンコンピュータインタラクション研究会
    • グループウェアとネットワーク研究会
    • エンタテインメントコンピューティング研究会
    • インタラクションシンポジウム(毎年全員で参加しています)
  • ヒューマンインタフェース学会
  • 電子情報通信学会
    • マルチメディア・仮想環境研究会
  • ACM
    • CHI
    • Multimedia
当研究室の研究概要を知るために有用な各種資料
  • 2014年8月5日(火):2013年から開始した「妨害による支援」の,現状における総括論文を発表しました:
    • 西本 一志,横山 裕基:妨害による支援~あるいは「向上のための改悪」~,情処研報Vol.2014-HCI-159,No.10, pp.1-8,2014.
  • 2014年6月13日(金):研究室紹介のごく短いビデオを作成し,You Tube にアップしました.
  • 2012年12月22日(土):六本木のニコファーレで開催された「第3回ニコニコ学会β」の「研究100連発」セッションにおいて,西本がこれまでの研究の中から20+2個の研究紹介を行いました.
  • 2012年から開始した Creativity Mining プロジェクトの基本的コンセプトを,以下の論文で紹介しています.
    • Kazushi Nishimoto: Creativity Mining: Humane Technology for Creating a Creative Society, Proc. KICSS 2012, CD-ROM, IEEE, 2012.
    • 西本一志:Creativity Mining:ポスト知識社会のための創造活動支援,情処研報,Vol. 2012-HCI-149,No.1, pp.1-8, 2012.
    興味のある方は,IEEEおよび情報処理学会からダウンロードするか,あるいはJAIST Repositoryよりダウンロードしてください(今のところ情処研報のみ登録されています).
  • 2012年8月28日(火):FM797ラジオ の「くらもといたるのいたらナイト」で,Creativity Support や Creativity Mining などの研究の概要と,西本の「人となりw」について語っています.
  • 2010年11月25日(木):西本一志:「音」を使った創造活動のためのユニバーサルメディア,ヒューマンインタフェース学会誌,基礎講座「音声・音響インタフェース」第4回 ,Vol.12, No.4, pp.259-266, 2010.
    創造活動のためのユニバーサルメディアに関して,わりとこってりと書いた最初のものです.
  • 2006年9月22日(金):早稲田大学理工学部で開催された,計測自動制御学会 SI部門 共創システム部会による「共創と複雑系シンポジウム」において,「インフォーマル・コミュニケーションによる知識共創場の構築」と題して,当研究室におけるインフォーマルコミュニケーション支援研究について総括紹介しました.講演予稿はこちらにあります.
  • 2006年9月16日(土):西本による「創造活動のためのユニバーサルな道具とは」と題する論文を,エンタテインメントコンピューティング2006 オーガナイズドセッション「道具情報学(オーガナイザ:西本)」で発表しました.創造活動のためのユニバーサルメディアに関する基本的な概念を記述しています.ここからダウンロードできます
  • 2005年4月26日(火):西本,大島による解説論文「音楽と創造性」が,知能と情報(日本知能情報ファジィ学会誌に掲載されました.
    西本一志,大島千佳:音楽と創造性,知能と情報(日本知能ファジィ学会誌),Vol.17, No.2, pp.156-163, 2005.
  • 2004年3月20日発行の,モノ・マガジン別冊「むぎばやしひろこ の かわいいサイエンス」に,CosTuneがとり上げられました.44ページです.モノマガは,定期講読していて,研究テーマにつながるヒントをいろいろもらっている愛読雑誌だけに,自分の研究が紹介されるとかなりうれしいかも,って感じです.
  • 2003年8月:情報処理学会会誌「情報処理」の「エンターテインメントコンピューティング特集」に,西本と大島による解説記事「音楽における創造的表現の支援」が掲載されました.記事をこちらでご覧いただけます.
  • 2003年5月:北陸先端大産学連携研究室レポート「JAISTAR」Vol.6 pp.19-22に,西本研究室の紹介記事が掲載されました.記事をこちらでご覧いただけます.
  • 2003年4月:システム制御情報学会誌 2003, Vol.47, No.4 「多様化するヒューマンインタフェースと高次インタラクション総合特集号」に,「心を表現するインタフェース」と題する,西本執筆の解説記事が掲載されました.ほぼ同内容のpdfファイルをここからダウンロードできます.西本研究室でコミュニケーション支援の研究をしたいと考えている方は,是非ご一読下さい.>/li>
  • 2003年3月19日(水)に,東北大学で開催された電子情報通信学会総合大会のチュートリアル講演「TA-7. コミュニケーション研究の新しい流れ ~エンタテインメントコンピューティング~」において,「音楽における創造的表現の支援」と題して講演して参りました.西本研究室で音楽系の研究をしたいと考えている方は,是非ご一読下さい.

その他,各研究項目に関しては,こちらのページに部分的に紹介しています.ただし,いずれも非常に古い研究に関するもののみであり,最近の研究に関する紹介は含まれておりません..