計算論的認知科学入門~線形代数・幾何代数でとらえる視覚認知の深層構造
趣旨・概要:本サマースクールでは、計算論的認知科学分野の最新の知見や技術の紹介に加えて、初学者が人の行動や認知を理論的に探求するために必要な素養を培うための基礎を学ぶ場を提供する。
本サマースクールは過去2018年, 2019年, 2020年と開催し、確率モデリング、機械学習、身体性、圏論などのテーマを取り上げてきた。コロナ禍での一時中断をはさみ、第四回目となる今年は、コンピュータビジョン等の分野で近年注目されつつある幾何代数(第226回湘南会議)に焦点を当てる。
具体的に、初日(9/1)は線形代数を中心とした入門的・基礎的な講座および演習を行い、2日目(9/2)に幾何代数の導入および演習を行う。幾何代数の演習は、不良設定性を有する視覚情報処理モデルの構築や、心理学実験で用いる実験刺激の作成を題材としてpython等のプログラム上で手を動かしながら進める。最終日は演習・グループワークの結果の発表および招待講演を行う予定である。
(参考:
JAISTサマースクール2018 計算論的認知科学入門~心の哲学、実験から機械学習まで
JAISTサマースクール2019 計算論的認知科学入門~身体から読みとる認知過程
JAISTサマースクール2020 計算論的認知科学入門~認知科学者のための圏論入門)
●JAISTサマースクール2025
計算論的認知科学入門:線形代数・幾何代数でとらえる視覚認知の深層構造
●日時:2025年9月1-3日
●会場: 北陸先端科学技術大学院大学
JAIST金沢駅前オフィス(ポルテ金沢9階/ JR金沢駅徒歩2分)
(招待講演のみオンライン配信あり)
●講師:日髙昇平准教授(JAIST),中分遥准教授(JAIST), 長谷川大修士課程学生(JAIST)
●招待講演(9月3日):高橋康介教授 (立命館大学)「知覚の次元とイメージの次元」
●対象者:学部生,大学院生,研究員等
・人の認知の研究に関心をもつ者
・計算論的モデリングに興味がある者
・専門分野や背景知識は問わない
●定員:対面参加20名程度(9/ 1-3)
ただし9/3の招待講演はオンラインでも視聴可 (最大100名程度)
対面参加の定員超過の場合、参加動機や年齢等(若手優先)、全日参加者優先した上で、早期に申し込みを締め切る場合がありますので、ご希望の方は早めにお申し込みください。招待講演のオンライン聴講は、基本的に先着順で定員まで受け付けます。
●参加費:無料
ただし交通費・宿泊費は自己負担
●応募締切:7月23日(水) 12:00
参加可否通知:7月25日(金)
●問い合わせ・申し込み: 下記ウェブサイトより申し込みフォームをご利用ください。
google form
申し込みを締め切りました。定員を超す応募をいただき、ありがとうございました。
●詳細情報:ホームページ(参加応募・日程表・宿泊情報等)
●日程表(概要):
9/1 1日目(基礎・入門編)計算認知科学基礎論,線形代数・幾何代数への動機づけ,線形代数への導入(および演習)
9/22日目(発展・研究編)幾何代数基礎論, 幾何代数演習(個人・グループワーク), 認知科学における幾何代数の応用例
9/3 3日目 グループワーク発表, 招待講演(高橋康介教授)
※1日目は13:00開始-18:00終了、2日目9:30-18:00 (終了後に懇親会), 3日目 9:30-12:30 を予定しております。9/3はオンライン参加も可のハイブリッド形式で開催いたします。
●主催
北陸先端科学技術大学院大学 (認知計算論(日高)研究室, 人間行動・文化進化論(中分)研究室)
●共催
日本認知科学会 計算認知科学研究分科会
●お問合せ(申し込みは上記のフォームからお願いいたします):
代表:日髙昇平, 中分遥
cogcompschool(at)ml.jaist.ac.jp