Molecularly inducible neuron-electrode junction

電気生理学とは組織、細胞、イオンチャネルなどの電気的現象を調べる分野またはその実験手法を示す言葉です。代表的な計測手法として、細胞内記録法、細胞外記録法、パッチクランプ法などの微小電極法があります。これらの計測手法が開発されたのは1900年代半ばのことですが、非常に完成度の高い方法で、現在もなお、最先端の基礎研究を支える重要な計測法です。

研究室では、微小電極報における新しい計測原理の構築に取り組んでいます。具体的には、ニューロン回路において、シナプス(ニューロン間の接合構造で情報伝達を担う)が形成される際の分子メカニズムを応用して、シナプス分化誘導能を備えた微小電極とそれを用いた計測原理の確立に取り組んでいます。この写真は、研究室で開発した分子ツールを発現するニューロンに接触した微小電極が、シナプス前部に相当する構造を分化誘導していることを示すものです(Sekine et al., 2014)より)。このように、分子生物学や微細加工を駆使して新しい可能性の探求を行っています。興味をお持ちの方、面白いアイディアをお持ちの方、是非、一緒に探求しましょう。

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