毎年11月に石川県金沢市で開催される、Matching HUB Hokuriku。その開催に合わせて、北陸先端科学技術大学院未来創造イノベーション本部は、学生向けのビジネスアイデアコンテスト「M-BIP(Matching-HUB Business Idea Plan Competition)」を主催しています。このコンテストは、学生のきらりと光るアイデアや研究成果をビジネスにつなげることで、地域にイノベーションを起こすことを目指して開催されています。(昨年の受賞結果はこちらから。)
毎年、日本全国の学生だけではなく企業からも注目を集めるM-BIPの魅力に迫るべく、2022年受賞者2名の体験談をご紹介します。
人と人との「つながり」で、ますます光るビジネスアイデアに
小樽商科大学 商学部 大砂 百恵さん
2022年最優秀賞に輝いたのは、小樽商科大学の大砂百恵さんが発案した「e-Conbu (イーコンブ)“もったいないから持続可能な世界へ”」 でした。昆布漁師だった曾祖父を持つ大砂さんは、日ごろから北海道の豊かな海から海岸に打ち上げられる昆布を見て、「もったいないな」と感じていました。そこから、その廃棄される昆布を活用して家畜飼料を開発するアイデアを思いついたそうです。
大砂さんにとって、M-BIPの魅力はまさに「人のつながり」でした。Matching HUBと同時開催されるM-BIPでは、学生だけではなく様々な企業団体も同じ会場で展示を行っており、そこからいろいろな視点でのフィードバックをいただいたことで、ビジネスはいろいろな人を巻き込んでやっていくことが大切だ、という事を実感したそうです。今大注目のSDGs関連ビジネスで起業を予定している大砂さん、今後のご活躍が楽しみですね。
あったらいいな、を形にできるコンテスト
北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 博士前期課程 大平 尚輝さん
優秀賞を受賞した北陸先端科学技術大学院の大平さんが提案したのは、「ウォーキングアプリを使った道路の損傷や危険個所を共有できる仕組み」というアイデアでした。これは、街にある道路の損傷を地元住民が見つけてアプリに登録することで、自治体に報告するという仕組みづくりを目指したもので、地域づくりにおいて注目される地元住民やコミュニティの在り方にアプローチしたビジネスです。M-BIPへの応募にあたっては、「あったらいいな」というアイデアをマネタイズすることに難しさを感じたそうですが、M-BIPの特色の1つでもある、メンターによるブラッシュアップやセミナーを経て、多角的な視点からのアイデアや効果的なプレゼンテーションの方法などを学ぶことができたと言います。また、M-BIPの会場で様々な人と出会うことで、自分自身の価値観もブラッシュアップされました。今後のキャリア選択においてもM-BIPへの参加が果たす役割は大きかったと言います。
▼ 動画はこちらから
今年度のM-BIPの応募は、JAIST-NETを通じて順次ご案内いたします。(昨年の募集要項はこちらから)
スタートアップを目指すたくさんの学生からの応募をお待ちしています!
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※本件に関するお問い合わせは以下までお寄せください
北陸先端科学技術大学院大学 未来創造イノベーション推進本部
Tel: 0761-51-1070
Email: ricenter@ml.jaist.ac.jp