研究室紹介

化学と物理が融合する研究領域『ソフトマターデバイス』

 村田研究室のホームページにようこそ。

 村田研究室は、2002年8月に始動した研究室です。
 村田研では、化学と物理が融合する研究領域である有機電子デバイスの研究を行っています。有機物質の物性研究はこれまで日本が世界をリードしてきた研究分野のひとつです。


 有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイが日本で実用化され、応用面における先進性と重要性も広く認知されるようになりました。今後はフレキシブルディスプレイや携帯式のペーパー型ディスプレイへの展開など、将来のユビキタス社会で重要な位置を占めることが予想されています。

 村田研では、有機電子デバイスに用いる新しい物質の合成からデバイスの作製と評価まで、一貫した研究ができる体制を整えています。

教育に関しては、研究を通じて自己研鑽を積み、自分で考えて自律的に行動できる研究者(の卵)を育成することを目標としています。外国人の博士研究員や国際共同研究、海外での学会発表、研究室内の留学生とのコミュニケーションなどを通じて、国際的なセンスや英語の会話力を磨く機会が多くあります。

 村田研に所属している学生の特徴はなんと言っても専門分野の多様性にあるでしょう。学部で、化学・核物理・電子工学・材料科学を専攻した学生達が村田研に集まり、己の経験を生かして有機電子デバイスの研究に打ち込んでいます。

 新しい発見や発明は異なる学問領域が出会うところで生まれますから、異分野の専門知識をお互いに吸収し合い、将来新しい研究のアイデアに結び付けてほしいと願っています。

さらに、産学連携による大学の直接的な社会貢献に大きな期待が寄せられています。北陸先端大としては、共同研究で得られた研究成果を速やかに社会へ還元することが大学の社会貢献のひとつであると考え、その制度を(大学院大学であるという)専門性と柔軟性を活かしながら整えています。

 例えば、共同研究で得られた知的財産は大学所有にこだわらず共同研究先への譲渡を含めてフレキシブルに対応しています。(詳しくは本学産学官連携総合推進センター(http://www.jaist.ac.jp/ricenter/center/center.html)をご参照ください)

 各研究室単位での社会貢献の方法には色々な切り口があると思いますが、私は研究上で大きなブレークスルーをもたらすためには基礎科学に立脚した本質的な理解が不可欠だと考えています。そこで民間企業との共同研究も基礎科学の視点から積極的に進めています。

JAIST研究室レポート「JAISTAR」 村田研究室版
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教授 村田 英幸