教授メッセージMessage
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私たちの研究テーマは、シリコンをベースとした次世代太陽電池の研究開発です。
2000年以降、日本でも太陽光発電システムの導入が急速に進み、太陽光エネルギーを利用した発電事業が盛んに行われるようになりました。私たちは、その太陽電池モジュール(ソーラーパネル)の根幹をなす太陽電池の製法、性能向上に関する研究を行っています。
今、世の中で使われている太陽電池の多くは、シリコンを主原料としています。シリコンは、地球上で酸素の次に多く存在する枯渇の心配のない元素ですが、どのような製法で太陽電池に応用するかによって、製造コストや性能が大きく異なります。
そこで、より安価に、性能が高く、耐久性に優れた次世代太陽電池を開発するための有効な方法を探り、実用化につなげていくのが私たちの研究です。
主な研究テーマとしては、「フラッシュランプアニールによる太陽電池用多結晶シリコン薄膜形成」「触媒化学気相堆積(Cat-CVD)の太陽電池製造技術への応用」「結晶シリコン太陽電池モジュールの長寿命化」があり、この3つの方向性による新たな基盤技術の確立を目指しています。
太陽光エネルギーは、石油エネルギーや原子力エネルギーと比べて環境にやさしいエネルギーであり、太陽電池は持続可能な社会の実現に貢献するデバイスとして、今後さらに需要が高まると予想されます。人間の営みが引き起こした弊害である地球温暖化問題やエネルギー問題の解決は、地球レベルで考えていかなければならない人類全体のテーマといえます。この研究室では、そうした分野に携わる意義を感じながら、使命感を持って研究に取り組める仲間を待っています。