在学生・修了生の声(辻 裕司さん)

社会で活躍する、次代を拓く、知力をJAISTで鍛えよう!

 現在、私は、製造拠点における生産性の向上を図るべく、生産工程や技術を改革するシステムの提案に取り組んでいます。弊社の事業は、印刷出版物、車載用材料、ディスプレイ関連製品など非常に多岐にわたっており、それら材料や製品について学ぶべきことが多く、私はこれからも新たな知識を吸収し、成長できる。そうした楽しさと手ごたえを感じています。また、部署には比較的若手が多く、私は入社して4年目ですが仕事を任されています。主体的に職務を進められるということに、「自分がやらなくては」という意欲とやりがいも得ています。

 JAISTでは、熱心な先生方の指導の下、最先端の研究に打ち込めると同時に、プレゼンテーションや報告など、企業人に不可欠なスキルを意識した指導も受けられました。また、高精度な装置を使うことで、正確なアプローチには正しい結果がついてくることを認識できました。仮説と実験内容をしっかりと突き詰めても、装置の精度に左右され、然るべき結果を得られない。そんな状況にさらされ、やる気を失う理工系の学生も少なくないのでは、と思います。

 JAISTの恵まれた研究環境に身を置いた2年間、研究のおもしろさに目覚め、研究に没頭できたことは、私にとってかけがえのない成果。研究を進める手法や思考法も身に付けることができました。現在の職務において、たとえば、生産システムの改良をどこから着手すれば効率的であるかといった考察も、本学で経験的に得た能力です。JAISTでの研鑽によって、「自己を信じられる」私の素養が培われたのだろう、と思っています。

 弊社では、2015年より「第三の創業」の実現に乗り出しています。人々の生活に寄り添った、「未来のあたりまえ」となるような新たな価値を生み出すことを目指し、自社の変革を探求しています。この「第三の創業」への取り組みにおいて、私は、その中核となるようなことにチャレンジしたいと考えています。

(掲載内容および所属・役職はインタビュー当時(令和2年1月)のものです)

Photo: 辻 裕司 さん
大日本印刷株式会社
技術開発センター 生産革新研究所
辻 裕司 さん

マテリアルサイエンス研究科博士前期課程(平成29年3月修了)

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