マテリアルサイエンスを選ぶ15の理由

最先端の大型研究機器(800MHz-NMR、TEM、収差補正STEM、SQUID、低加速FE-SEM、FT-ICR MS、XPSなど)は、技術職員と教員によって保守・管理されています。学生は、所属研究室の実験装置に加え、200台を超えるこれらの共通実験装置を日常的に用いて研究活動を行っています。所有している最先端研究設備は、他大学や企業の方に公開し、研究開発をサポート・活性化する事業にも参加しています。

高性能がん診断・治療のためのナノバイオシステム創出(都教授)、材料の柔らかさを活かした次世代ロボット開発(Ho教授)、リチウムイオン二次電池の急速充放電及び高容量化の実現に向けた技術開発(松見教授)、シリコン系次世代太陽電池モジュールの開発(大平教授)、ダイヤモンドNV中心量子センサーを用いたナノ磁気センシング・イメージング(安准教授)など、世界的に注目を集める研究を行っています。

国際共著 論文の割合 |
国立大 4位/全国 7位※1 |
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論文引用度指数 (材料科学) |
国立大 2位/全国 5位※1 |
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論文引用度指数 (化学) |
国立大 5位/全国 5位※1 |
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Top10% ジャーナル掲載率 |
本学論文の 25.2%※2 (2023) |
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教員の高いアクティビティにより、毎年多くの研究成果が論文発表されています。学生が取り組む研究成果が国際学術論文として発表され、次世代の科学技術の礎となっています。
※1:朝日新聞社出版「2025 大学ランキング」
※2:SciVal/Scopus 論文データベースより本学にて算出

科学研究費の 採択率 (研究者当たり) |
国立大8位※1 0.59 件 |
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資金獲得力 (外部資金の 獲得度合い) |
評価 A+(最高評価)※2 |
企業との共同研究 研究者当たりの研究費 |
国立大7位、全国8位※1 |
科研費の他、科学技術振興機構(JST)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、環境再生保全機構(ERCA)など多数の大型プロジェクトが採択され、遂行されています。学生もプロジェクト研究や企業との共同研究の一端を担う研究メンバーとして参画しています。
※1:令和5年度実績
※2:東洋経済「本当に強い大学2024」

物理・化学・バイオのそれぞれの分野で世界の第一線で活躍している教員が、未来材料創成を担う人材を組織的に育成しています。若い教員や外国人教員の比率も高く、学生のチャレンジ精神とグローバルな視点を共に養える環境になっています。
40歳以下の 若手教員の割合 |
18.4% |
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外国人教員の割合 | 16.3% |
企業出身の教員の割合 | 12.2% |
いずれも令和7年4月1日現在

学生一人当たりの教員数は多く、全国でもトップレベル。一人の学生に対して、主指導教員、副指導教員、副テーマ指導教員(またはインターンシップ指導教員)の3 人が教育・研究を指導します。学生の希望に応じて、複数の教員が異なる視点から研究指導に参加し、柔軟かつ多角的な指導と教育を受けることができます。学部の無い大学院の強みを活かし、生活面や就職活動などについても教員に気軽に相談できる体制が整っています。

人間力や創出力を培うためのコアカリキュラム(必修科目)を開設し、就職活動等に役立ててもらっています。また、 他分野出身者が基礎知識を学ぶ「導入科目」 をはじめ、「基幹科目」、「専門科目」、さらには英語による「先端科目」を段階的に修得できるカリキュラムを提供しています。

個々人のキャリア目標に対応した教育プログラムを提供しています。国内最高水準の給付型奨学金制度を設け、柔軟な修士教育と革新的な博士教育を行っています。学部3 年からの飛び入学もできます。海外の学術交流協定機関等と連携した「研究留学制度」、海外での研究発表を支援する「学生研究・海外研修制度」、国内外における企業等でのインターンシップ参加を支援する「インターンシップ助成制度」など、学生の学外研修に関する様々な支援制度を展開しています。

博士前期課程修了者( 帰国留学生を除く)の約6割は民間企業に就職しており、就職支援室がその就職活動を支援しています。自己分析対策、履歴書やエントリーシートの記入指導、業界・企業研究、インターンシップガイダンス、面接練習、SPI模擬試験(無料)、学内合同業界研究セミナー(約90社)、学内個別企業セミナーなどを行います。高い就職率を誇り(令和6年度卒博士前期課程学生の就職率97%)、多くの一部上場企業に入社しています。博士後期課程への進学率は3-4割弱で、博士号取得後には、企業・大学・研究機関等、社会の各方面で活躍しています。

基本的能力・学力と意欲を重視し、既往の専攻分野や経歴にこだわりません。一般入試は面接を主体としており、博士前期課程は7、10、1月の年3 回実施しています(オンラインで実施)。
高専等の協定校の方は、協定校対象推薦入学特別選抜による推薦入学も可能です。博士後期課程向け入試としては、一般選抜に加え、本学との産学連携研究等を通じて博士の学位を目指す社会人を対象とした産学連携社会人コースも用意しています。

日本学生支援機構奨学金の採用率は高く、勉学に専念できます。また、TA・UA・LAとして雇用され給与を受け取ることもできます(支給を受けた学生一人当たりの年額/TA:最大10万5千円、UA:最大60万円程度、LA:平均8万6千円)。その他、JST次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)(月額15万円)、未来創造次世代AI博士人材育成プログラム(BOOST)(月額20万円)など、博士後期課程が実質無償となる経済支援制度があります。
TA:ティーチングアシスタント
(学生の教育補助)
UA:ユニバーシティ・アシスタント
(研究補助業務等)
LA:ラボラトリーアシスタント
(研究室運営補助)

JAISTは学部を持たないため、学生の出身はさまざまです。社会人経験者、企業からの派遣研究員も数多く在籍しています。外国人留学生の比率は42%(令和6年5月1日現在)と全国トップクラスで、多種多様な国々の学生と触れ合い、国際感覚を身につけることができます。また、海外の協定校との連携プログラムによって、海外留学の機会もあります(博士後期課程)。

全学生の約60%が入居する学生寄宿舎の家賃は月額12,540 円。冷蔵庫、エアコン、洗濯機・乾燥機も完備されており、初めての一人暮らしでも費用は最小限に抑えられます(家賃及び光熱水費等併せて月々約15,000 円)。部屋には超高速ネット環境が整備されており、BBC・CNNが受信できます

カフェテリア方式の食堂、コンビニエンスストア(土日も営業)、体育館、トレーニングルーム、テニスコートなどが学内にあります。附属図書館は24 時間年中無休で開館しており、時間に制約されず学問に打ち込むことができます。また、カーシェアリング制度を利用することで、買物やレジャーなどに車が利用できます。

JAISTは石川県のほぼ中央に位置し、研究棟の窓からは日本海を望むことができます。JAISTのある能美市をはじめ、近隣の金沢市、小松市、白山市、野々市市は、東洋経済誌の「住みよさランキング2024」で、全国で30位以内にランクインしています。古都金沢からほど近く、周辺には温泉やスキー場が多く存在するため、気軽にリフレッシュすることができます。2024 年3月には、北陸新幹線が敦賀まで延伸し、関東圏から小松駅までの新幹線移動が可能となりました(東京から小松まで約3時間)。JAISTからJR 小松駅まではオンデマンドバス(無料)で約30分です。