大学院進学ノススメ

jaistで学ぼう。

世界はかつてないような規模とスピードで日々変化しています。このような世界の変化を的確にとらえ、そこで生じる新しい課題に挑戦し解決へと導くためには、広い分野の学術や先端科学技術の知識と方法論を身につけ、自主性とチャレンジ精神を持つ人材が必要とされます。

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST=ジャイスト)は、独自のキャンパスと教育研究組織を持つ日本初の国立大学院大学として1990年10月に設立されました。以来、先端科学技術の広い分野で世界トップレベルの研究を推進し、素晴らしい人材を育成してきました。

どうぞ皆さん、JAISTのグローバルな環境で、科学技術の発展と世界の平和に貢献する人材として、大きく成長してください。

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大学院へ進学する意義 大学院進学のメリットとは

何よりも大学院へ進学する意義は、知の創造という自己実現の手段を獲得できる点にあるでしょう。専門分野の研究活動に従事することを通じて、自ら課題を設定し、探究し、解決策を導き出すという研究スキルを身に付けられるのは、大学院の持つ最大の魅力の一つといえます。ワンランク上の専門性を身につけるとともに、高い学識や能力を証明する「修士号」や「博士号」という称号を得ることもできます。

現在、理工系においては、産業界等で研究開発を担う専門人材となるためには、修士号の取得が標準となりつつあります。また、文部科学省による令和4年度学校基本調査によれば、博士号取得者の約60%が大学等の教育機関や学術研究機関以外の業種へ就職しており、社会全体において博士号取得者の能力を生かせる可能性が拡大し、活躍の場が多様化していることがうかがえます。

大学院への進学は、国際比較の観点からも重要です。日本を除く主要国における博士号取得者数は近年急激に増加しており、人口100万人当たりでみると、我が国が120人にとどまっているのと比べて、ドイツ315人、英国313人、韓国312人、米国218人となっており、今や業種や職種によっては、国際社会で活躍するためには博士号の取得が必須となってきています。
(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所、科学技術指標2022、調査資料-318、2022年8月

また、大学院へ進学するメリットの一つに、経済的な効果があります。一般的に大学院教育を受けた者の生産性は大卒者よりも高く、生涯所得も高いとされています。内閣府経済社会総合研究所が2014年に発表した論文によると、大学院修了者の平均生涯所得は、大学卒と比べて男性の場合は4,846万円、女性の場合は4,334万円高くなっています。
(出典)「大学院卒の賃金プレミアム ―マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析―」(2014)、柿澤寿信ほか、ESRI Discussion Paper Series No.310

大学院という新たなステージへ、一歩踏み出してみませんか。

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独立大学院の魅力

独立大学院とは、文字どおり学部を置くことなく大学院のみを置く大学です。その必要性を端的にいえば、学部から独立した固有の組織を持つためといえます。

では、既存の大学に新たな大学院を設けるのとはどう違うのでしょうか。

学部の教育は多様化が進み、基礎を幅広く教えるための教員組織、カリキュラムを編成する必要があります。旧来の大学院は、こうした学部の教員が兼務し、学部が管理する施設設備を利用する、学部に従属した存在に過ぎませんでした。そのため、学部・学科の学問ごとの縦割りを超えて大学院教育に必要な教員組織や人材を確保することが難しく、また、学術研究の発展に合わせて組織や内容を流動化することを重視する大学院を学部に従属させておくことには無理がありました。

先端科学技術は、進展が急速で、基礎と応用、科学と技術が一体となって発展する傾向があり、専門分野間の連携や融合あるいは産業界等との連携・協力が強く求められる分野です。組織・人事やカリキュラムの流動化も必要となります。こうした特性に適した組織形態として、独立大学院が採用され、1990年にJAISTが創設されるに至りました。

JAISTには、学部を持たない独立大学院ならではの魅力があります。学生の出身は全国各地様々であり、入学者全員が新たなスタートを切ることが可能です。分野を変えて新たな挑戦をしたい人も歓迎します。

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数字で見るJAIST

JAISTにまつわる数字をピックアップ。入学者は、出身地も出身分野もさまざまです。学びたい方のために、JAISTのドアは広く開かれています。

創立

1990

(平成2年)

キャンパスの広さ 石川キャンパス

113,063

(東京ドーム2.4個分)

研究科・専攻

1 研究科 先端科学技術研究科

2 専攻 先端科学技術専攻
融合科学共同専攻
(金沢大学との共同専攻)

在学生数 令和5年5月1日現在

博士前期
課程
717

博士後期
課程
424

学生比率

日本人学生(石川キャンパス) 37 %

外国人留学生(石川キャンパス) 39 %

東京サテライト
学生
24 %

入学者の出身分野 令和5年4月博士前期課程入学者

理学・工学 175

社会科学 38

人文科学 15

保健 5

芸術 3

その他 5

外国人留学生 令和5年5月1日現在

17 ヶ国/地域 442

入学者の出身地方別分布 令和5年4月博士前期課程入学者

中部

42

17.4 %

関西

25

10.4 %

中国

12

5.0 %

九州

18

7.5 %

北海道

7

2.9 %

東北

9

3.7 %

関東

49

20.3 %

四国

3

1.2 %

外国

76

31.5 %

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。

教員数 令和5年5月1日現在(特任教員を含む。)

155

うち外国人教員数

17 ヶ国/地域 44

学術交流協定機関 令和5年4月1日現在

133 機関

(25ヶ国1地域)

04

大学院生ライフ

在学生のとある一日(平日)の過ごし方を覗いてみましょう。大学院では学部に比べて履修する授業数が少なく、必要な単位を修得したあとは自分の研究活動に十分な時間を充てることができます。

博士前期課程Aさんのスケジュール

8:00

研究室に入る。英語の勉強、研究

※1週間に2日ほど午前中に講義を受ける。

12:00

チームご飯または学生寄宿舎の自室に戻って昼食

※食事を共にするとチームが向上するという検証データがあり、先生在室の場合は、研究室メンバーで調理をして食事をする。

13:00

研究、勉強

18:00

学生寄宿舎の自室に戻って夕食

20:00

研究室で研究、勉強

23:00

学内トレーニングルームで運動

博士後期課程Bさんのスケジュール

9:00

研究室に入る

12:00

昼食

13:00

研究室に戻る

※時々、16時頃に研究を切り上げ、学外へ温泉(周辺には名湯が多い)、外食、買い物など。

20:00

学生寄宿舎の自室で夕食

05

サポート体制

学びたい気持ちを、経済的な理由であきらめてほしくない。JAISTは、学生が安心して学業を続けられるようさまざまな経済的支援を用意しており、多数の学生が奨学金等のサポートを受けています。

入学料・授業料 奨学制度・奨学金

このほかにも、JAIST支援財団からの助成金、日本学生支援機構奨学金、学生貸付金制度等、様々なサポートがあります。詳細は、こちらをご覧ください。

06

修了者の進路状況・主な就職先

将来の就職先の選択肢が増えることも、大学院に進学する大きな魅力です。JAISTで培った専門性や国際性が、あなたの可能性を広げてくれるはずです。

修了生の進路状況

北陸先端科学技術大学院大学
公式サイト

北陸先端科学技術大学院大学の公式サイトはこちらから。大学案内、入学案内、就職・キャリアなどの総合的な情報を確認していただけます。

インタビュー
特設サイト

JAISTとあなたの未来を創造(想像)していくインタビュー特設サイト。研究室教員や在学生の本音に迫ります。