研究

最先端の実験機器設備

最先端の実験機器設備

情報系

ITの進化とそれに伴う研究データの大容量化などに対応して、高度な機能や優れた処理能力を備えた最新鋭のシステムを揃えています。

高速・大容量ファイルサーバ群

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本学では非常に大規模な高速・大容量ファイルサーバを複数システム用意し、本学の全ての構成員に対して高信頼なファイルの保存場所を提供しています。これらのファイルサーバ群は学内の高速なネットワーク上に接続され、ユーザは学内のどの計算機システムからも快適にファイルサーバ上のデータにアクセスできます。データバックアップもファイルサーバにより自動的に行われますので、データ管理に煩わされることなく研究に集中することができます。本学では複数のファイルサーバを目的に応じて利用できます。

統合情報ネットワークシステム

統合情報ネットワークシステム

学内は高速レイヤ3スイッチ群を核とした最先端の高速ネットワークで接続されています。バックボーンスイッチ間はもとより、研究室などを直接収容する各フロアスイッチまでワイヤスピード性能10GBit Ethernet で構築されており、各研究室などの端末装置から本センター内のサーバ・計算機群を含む学内全域への快適なアクセスが実現されています。
東京サテライトとも10Gbit/s の高速な回線で接続しており、東京サテライトでも学内と同じ環境でサーバ群を利用することができます。学外へも国内外の主要拠点を100Gbpsで結ぶSINET5と80Gbpsで接続しており、多くの大学や研究機関に対する高速なアクセスを提供しています。

大規模並列計算機群

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大規模並列計算機群とは、多数の計算専用のノードを並列接続することにより構成される科学技術計算のための専用コンピュータ群を指します。計算ノード280台のノンブロッキング相互結合により構成される HPC システム"KAGAYAKI" をはじめ、1台で12TB の大容量メモリを有する計算ノードや GPU 搭載ノードなど様々なアーキテクチャを有するノードを含み、計算の用途に応じた使い分けが可能です。この大規模並列計算機群がナノテクノロジーからビッグデータ、機械学習など本学における最先端の研究・教育活動を支えています。

遠隔講義/会議システム

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距離的に離れた地点にいる学内外の研究者や学生と簡単に講義や会議を行うことができるシステムです。自拠点の映像・音声を収録するカメラ・マイク、他拠点の映像・音声の出力、アナログ/デジタル信号変換やデジタル信号の送受信を行うコーデックといった機能を比較的小さな筐体にまとめた専用機器となります。映像・音声の送受信にあたってはインターネットベースのリアルタイム通信に関する標準規格に対応しており、多地点接続サーバ(MCU:Multipoint Control Unit)と組み合わせることで、パソコンなどの画面を高品質な映像で共有しながら、Full HDの高品質なカメラ映像に対応した TV会議を実現することができます。TV会議システムは、講義室や共同利用スペースにも設置されており、自由に利用することができます。

主な研究・実験機器類

統合情報ネットワークシステム Juniper Networks 社製 MX204, Cisco Systems 社製 ASR1002, Cisco Systems 社製 Nexus 7710, Juniper Networks 社製 QFX10002, Palo Alto Networks 社製 PA-5220
超高速・大容量ファイルサーバ EMC社製 Isilon ストレージシステム, DataDirect Networks社製 GRIDScaler ストレージシステム, NetApp社製 FAS/SolidFire ストレージシステム
大規模並列計算機群 HPC System, "KAGAYAKI" : 280 Nodes, 35840 Cores
Superdome : 1 Node, 72 Cores/12TB memory
PC Cluster GPU Node : 8 Nodes, 16GPU(Tesla P100)
PC Cluster CPU Node 1 : 30 Nodes, 1920 Cores
PC Cluster CPU Node 2 : 48 Nodes, 1536 Cores
遠隔講義/会議システム 講義アーカイブシステム(Moodle), TV会議システム Polycom 社製 RealPresence, PC会議システム Cisco 社製 Webex Meetings
入出力支援システム 理想科学工業社製オルフィス(GD9630カラー複合機 / くるみ製本機能), Canon 社製 Image PROGRAF TX-3000(大判プリンタ), ImagePROGRAF PRO-6100S(大判プリンタ), 富士通社製 ScanSnap SV600(カラーイメージスキャナ), GBC 社製 Surebind2000(簡易製本装置)

マテリアルサイエンス系

材料の性質を原子や分子レベルで解析するマテリアルサイエンス系では、ミクロの世界を観測する実験において高い精度をもつ設備が充実しています。

核磁気共鳴スペクトル測定装置(NMR 800MHz)

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NMRでは、強磁場にさらされた原子核のスピンによる磁気共鳴スペクトルを測定します。共鳴周波数は磁場の強さと核種によってほぼ決まりますが、核のまわりの状況を反映した少しのずれ(化学シフト)から原子配置や電子構造などに関する情報が得られるため、有機化合物、高分子化合物、タンパク質などの構造解析にはなくてはならないものです。本学には、プロトンの共鳴周波数が800、500及び2台の400MHzの装置が揃っています。

質量分析装置(FT-ICR-MS)

質量分析装置(FT-ICR-MS)

極めて高い検出感度と分解能を誇る、超伝導磁石を用いたフーリエ変換型質量分析計です。この装置を用いることで、ピコ~フェムトモルオーダーの分子でも精密質量分析が可能です。試料中に含まれる成分の分子組成を決定することができ、未知試料の分析に力を発揮します。また、生体組織切片や材料中に含まれる目的分子の局在を可視化する、質量分析イメージングを行うこともできます。

集束イオンビーム加工装置(FIB)

集束イオンビーム加工装置(FIB)

FIBとは、イオンを電界で加速したビームを細く絞ったものであり、微細加工、蒸着、観察などの用途に用いられます。本学所有のGaイオンビームを用いたFIB加工装置には、タングステン蒸着のためのガス銃が付属しています。

透過電子顕微鏡(TEM)

透過電子顕微鏡

TEMとは、電子を高速に加速して試料薄片を透過させ、電子レンズを用いて拡大し結像させることで、物質の微細な構造を観察する装置です。加速された電子の波長は可視光の波長より非常に短いので、光学顕微鏡より高い分解能で観察することが可能です。本学には加速電圧が300、200及び100kVのものがあります。微小な観察領域に含まれる元素を同定する装置も備わっています。

主な研究・実験機器類

フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析装置 独国 ブルカー社製 SolariX,scimaX
ドリフトタイプイオンモビリティー質量分析計 米国 Waters社製 SYNAPT XS
4軸X線結晶解析装置 理学電機製 RASA-7A
遺伝子・たんぱく質構造解析システム 米国 アプライドバイオシステムズ社製 DNAシーケンサ373A1 式
走査型電子顕微鏡(SEM) 日立製作所製 S-4100, S-5200
透過電子顕微鏡(TEM) 日立製作所製 H-7650 日本電子社製 JEM-ARM200F,JEM-2100Plus
核磁気共鳴スペクトル測定装置(NMR 800MHz) 独国 ブルカー社製 AVANCE III 800
固体核磁気共鳴スペクトル測定装置(NMR 500MHz) 独国 ブルカー社製 AVANCE III 500
多核種核磁気共鳴スペクトル測定装置(NMR 400MHz) 独国 ブルカー社製 AVANCE NEO 400
常磁性共鳴スペクトル測定装置(ESR) 日本電子製 JES-RE3X 型
X線光電子分光装置(ESCA) 米国 ファイソンズインスツルメンツ社製 S-Probe TM 2803 型
集束イオンビーム装置(FIB) エスアイアイ・ナノテクノロジー製 SMI 3050
クラスター生成反応解析システム 住友重機械工業製 SCI-400, SCR-500 日本電子製 JSTM-4500VT

※掲載しているのは、主要な実験機器類の一部です。

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