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受賞

学生のGAOさんとPANさんがCG 2026においてBest Paper Awardを受賞

 学生のGAO, Luluさん(博士後期課程3年、人間情報学研究領域、飯田研究室)とPAN, Shizeさん(博士後期課程2年、人間情報学研究領域、飯田研究室)がComputers and Games 2026(CG 2026)においてBest Paper Awardを受賞しました。

 Computers and Games 2026(CG 2026)は、令和8年6月19日・20日にオランダ・マーストリヒト大学で開催された、コンピュータゲームにおける人工知能技術に関する国際会議です。ゲームにおける人工知能・機械学習をはじめ、ゲーム関連研究の理論やアルゴリズム、ゲームデータの分析など、多様なテーマについて活発な議論が行われました。

※参考:ICGA

■受賞年月日
 令和8年6月20日

■研究題目、論文タイトル等
Inter-subjective Gravity: Predicting Synchronization Depth in Asymmetric Interactions

■研究者、著者
Lulu Gao、Shize Pan、Hiroyuki Iida

■受賞対象となった研究の内容
 本研究は、飯田研究室で発展してきた「Gravity in Mind(心の重力)」理論を基盤としています。これは、人間の思考を重力に引かれて落下する物体のように、最小客観性へ向かう運動としてとらえる理論です。この考え方を二人の対局者へと広げ、新たな枠組み「Inter-subjective Gravity(間主観重力, ISG)」を提案しました。二つの知性が対局すると、その間に知的な引力が生まれ、相互作用を新たな最小客観性へと引き寄せていく、という考え方です。この重力を「相互作用慣性」と「共鳴係数」という二つの量で表すことで、両者のレベルに大きな差があっても、対局が自然に終わる地点を予測できることを示しました。
 将棋AIのデータで検証したところ、投了メカニズムありの状態において高い精度で予測できることが分かりました。これは、投了が単なる停止ルールではなく、二人の対局者が同じ結論に達する地点であることを示しています。本研究は、人間とAIのいずれであっても、二つの知性がどのように共通の理解に至るのかを捉える新たな視点を提供し、人間とAIの協調への応用も期待されます。

■受賞にあたって一言
 この度、CG 2026 にて Best Paper Award をいただき、誠に光栄に存じます。本研究は、私たちの研究室で進められてきた研究の、さらなる発展の一つです。「ゲーム洗練理論」から「心の重力理論」、そして今回の「間主観性重力」へと続く流れを受け継ぐものです。これは情報学の研究であると同時に、哲学において長く論じられてきた「主観と客観」という問いに対する、自然科学の側からの一つの補完でもあります。このような研究を、これほど高い権威を持つ国際会議で評価していただけたことは、私たちにとって大きな励みです。何よりもまず、飯田弘之教授に心より感謝申し上げます。本研究を通じて、先生は日々、並々ならぬ忍耐をもってご指導くださいました。先生の変わらぬ励ましが私を支え続けてくれました。また、長年の研究の積み重ねによって本研究を支えてくださった研究室の皆さま、そして共同研究者の潘世沢さんにも感謝いたします。この受賞は、研究室全体で分かち合う栄誉だと考えています。最後に、自由に研究を進められる環境と支援をくださった本学(JAIST)に、深く御礼申し上げます。


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令和8年8月24日

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