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データ社会メディア研究領域の吉岡准教授が産学連携研究の成果を斐伊川漁協理事会で報告

 7月12日(日)、データ社会メディア研究領域の吉岡秀和准教授が、11年以上にわたり産学連携で研究を進めている斐伊川漁業協同組合(島根県雲南市木次町)の理事会において、「斐伊川におけるアユ環境DNA分析等について」と題した研究成果を報告しました。(当日は、吉岡准教授が都合により出席できなかったため、事前に提出した報告書を、漁業協同組合の参事が代読する形で発表されました)。
 環境DNAとは、水に含まれる生物DNAコピー数を数え上げることで、生物の生息状況や存在量を分析する技術です。

 今回の報告では、主に以下の2点について研究成果を紹介しました。

① 長良川におけるアユの遡上データに基づいて、河川水温とアユ稚魚の遡上ダイナミクスの間の関係性、とくに遡上の開始時期や終了時期の分析を行うことができた。
②  ①の考察に基づくと、斐伊川では3月中旬に遡上が始まっており、これは環境DNA分析結果と矛盾しない。また、斐伊川中流域における遡上の終了は7月中旬と推測された。斐伊川におけるアユ存在量の季節変動も定量化できつつある。

 吉岡准教授はこうした研究報告のみならず、大学から産業へ、そして産業から大学へというダイナミックなフィードバックを通した研究成果の社会還元や価値共創にも積極的に取り組んでいます。例えば、環境DNA分析を活用することで、漁協の野外業務(放流や見回り等)で重点を置くべき時期や箇所の抽出による作業効率化が期待されます。さらに、その効率化によって生じた余力に基づく漁協の多面的機能や存在意義の強化が見込まれます。

 今後も吉岡准教授は、アユの回遊に関する産学連携研究や研究成果の社会還元を継続していきます。フィールド調査にご協力をいただきました斐伊川漁業協同組合の職員ならびに組合員の方々に、お礼申し上げます。
 なお、本研究はJSPS科研費 (番号25K00240)およびJSTさきがけ (番号JPMJPR24KE) の支援を受けて実施されました。

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写真:斐伊川でサンプリングした試料(2026年6月11日、斐伊川漁協が撮影)

令和8年7月16日

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