JSTさきがけ「未来数理科学」領域 数理-フィールド-データを繋ぐ実地セミナーを開催
8月6日(木)、データ社会メディア研究領域の吉岡秀和准教授(科学技術振興機構(JST)さきがけ「未来数理科学」領域研究者)は、東京科学大学の荒井迅教授(同領域総括)、東京大学の高津飛鳥教授(同領域アドバイザー)とともに、「JSTさきがけ『未来数理科学』領域 数理-フィールド-データを繋ぐ実地セミナー」を開催しました。
本セミナーは、フィールドにおける研究や産学連携の実際、課題解決の難しさについて、普段フィールドに出ない研究者に知ってもらうことを目的として開催されたものです。
当日は、全国から数学やその周辺分野を専門とする大学教員ら15名が参加しました。参加者は、石川県の手取川流域を訪れ、水環境やフィールド調査を見学・体験しました。また、現地で得られるデータから、どのような数理法則が隠れているのかについて、ツアー形式で学びました(写真1)。
午後からは、白山白峰漁業協同組合の協力のもと、白山市白峰地区で「白峰・手取川に関する産学講演セミナー」を開催し、同漁協の鶴野俊哉理事と吉岡准教授が講演を行いました。さらに、参加者は、同漁協が地域の生物や文化を守るという思いのもと、長年にわたって飼育を続けている地域固有の「(無斑)イワナ」(写真2・3)や、その飼育施設を見学しました。
自然環境や地域社会を対象とするフィールド研究では、自然と社会が複雑に関わり合うため、さまざまな課題を解決するには、現場を知ることが重要です。また、これからのAI時代では、フィールドで得られる多様で貴重なデータの価値が、ますます高まると考えられます。
吉岡准教授は今後も、数理科学とフィールド研究を融合させ、自然環境や地域社会が抱えるさまざまな課題の解決につながる研究を進めていきます。

写真1:天狗橋から酸素・水素安定同位体比分析用の採水の体験をする様子。
橋の真ん中からロープ(写真左側)がついたバケツを投げ入れ、水をサンプリングしている。

写真2:体に斑点がある一般的なイワナ

写真3:体に斑点が無い「無斑イワナ」
令和8年8月18日
