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受賞

溝口フェローが教育システム情報学会2019年度論文賞を受賞

 溝口 理一郎フェローらの論文が教育システム情報学会2019年度論文賞を受賞しました。  

 教育システム情報学会は、教育・学習のためのシステムに関する学術的情報の交換と研究・開発・利用を支援し、教育・学習と産業の発展に寄与することを目的として1974年8月に設立されました。同学会では、教育システム情報学会会誌に掲載された論文のうち特に優秀なものを選び表彰することにより優れた研究を評価し、研究活動の促進、ならびに研究発表論文の投稿を奨励することを目的としています。

*参考:教育システム情報学会ホームページ

■受賞年月日
 令和元年9月12日(木)

■論文タイトル
 教員養成教育における授業構造可視化システムの実践活用とその効果

■著者
 笠井俊信、永野和男、溝口理一郎

■論文概要
 教師教育を知的に支援するシステム開発とその実戦を通した評価に関する研究です。教育の分野では「理論より実践」という姿勢が高く評価されるのですが、この研究では実践を支える先進的なAI技術が活かされている事が大きな特徴です。すなわち、最先端のオントロジー工学を用いて構築された学習理論オントロジーとそれを解釈実行する推論エンジンを開発しました。教授技術を磨いている教師が作った指導案をそのシステムが自動的に解釈した結果、指導案に隠れている重要なサブゴールを自動的にあぶり出し、彼らに提示して、振り返りを促し、よりよい指導案へと改善することを助けるのです。しかも、解釈対象となる指導案の教材は問いません。数学、物理、地理、社会、体育など、どんな指導案が来てもOKなのです。それが可能なのは、指導案そのものが抽象度が高いレベルで記述されるので、事前に使われる言葉を用意しておくことが可能である事が見逃せません。それらの言葉と学習理論オントロジーに使われる言葉の整合性も事前にとっておくこともできます。これらは全てオントロジー工学であればこそ可能になったことなのです。この論文では、このような以前は不可能と考えられていた、熟練の教師が新米教師を指導するような高度な示唆をするシステムが実現されたこと、そして、それを用いて教師教育の現場で本格的に使って、顕著な効果を上げたことを実証しています。

■受賞にあたっての一言
 最先端のオントロジー技術を駆使して私が開発した、学習理論が分かるシステムを駆使してくれる若い研究者(岡山大学の笠井先生)が見事な実践的研究をしてくれて、そのシステムの有用性を実証してくれたこと、そしてその成果が学会に認められたことを喜んでいます。

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令和元年9月17日

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