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受賞

修了生の真壁さんが2021年度山下記念研究賞を受賞

 修了生の真壁 徹さん(令和3年3月博士前期課程修了、セキュリティ・ネットワーク領域、篠田研究室)が2021年度山下記念研究賞を受賞しました。
 今回受賞した論文は、真壁さんが篠田研究室で修士論文研究として行った研究をまとめて、令和2年12月に開催された第13回インターネットと運用技術シンポジウムにおいて発表したものです。

 山下記念研究賞は、情報処理学会の研究会および研究会主催シンポジウムにおける研究発表のうちから特に優秀な論文を選び、その発表者に贈られるものです。
 本年度の受賞者は、令和4年3月に開催された情報処理学会第84回全国大会で表彰されました。

■受賞年月日
 令和4年3月3日

■論文タイトル
 分散コンピューティング基盤における宣言的構成管理の適用可能性と論点

■研究者、著者
 真壁 徹、篠田 陽一

■受賞研究概要と推薦理由(情報処理学会の表彰ページより引用)
 手続きを逐一指示せずに、あるべき姿を定義すれば基盤をその通りに設定・維持できる宣言的構成管理のための分散コンピューティング基盤として、Kubernetesが普及している。本論文では、ハザード分析手法であるSTAP (System-Theoretic Accident Model and Processes) によりKubernetesの構造を分析し、宣言的構成管理の分散コンピューティング基盤への適用可能性を議論している。本分析により、適用可能性の論点として「入力時検証」「アプリケーションのエラー耐性」「実行空間の分離と優先制御」「プル型orプッシュ型」「管理対象の異種混在」に絞り込み論じている。Kubernetes全体の構造を分析する他に類のみない研究成果であることから、山下記念研究賞候補に推薦する。

*出典:情報処理学会 2021年度山下記念研究賞詳細

■受賞にあたって一言
 このような賞を頂き、大変光栄です。本研究テーマをご指導くださった篠田先生に、また、研究室の皆様には議論の場やアドバイスを頂き、心より感謝いたします。本論文が今後の宣言的構成管理、分散コンピューティングの発展への貢献となれば幸いです。

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令和4年3月15日

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