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受賞

学生の三山さんらのグループが対話ロボットコンペティション2022においてOutstanding performance awardを受賞

 学生の三山 有さんらのグループが対話ロボットコンペティション2022(Dialogue Robot Competition 2022)においてOutstanding performance award(2位)を受賞しました。

 対話ロボットコンペティション2022(DRC2022)は、アンドロイドを用いた対話ロボットの対話技術を競う初の国際コンペティションです。このコンペティションは、文部科学省科学研究費助成事業「新学術領域研究」"人間機械共生社会を目指した対話知能システム学(対話知能学)"のプロジェクトの一環として行われ、予選会と本選会からなり、予選会は令和4年8月に日本科学未来館で、本選会は10月にロボットに関する国際会議IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems(IROS 2022)のRobot Competition部門において開催されました。

 *参考:対話ロボットコンペティション2022

■受賞年月日
 令和4年10月25日

■参加チーム名、メンバー
<チーム名>MIYAMA
<メンバー>三山 有さん(博士前期課程2年、人間情報学研究領域、岡田研究室
      岡田 将吾准教授(人間情報学研究領域)

■研究題目、論文タイトル
Personality-adapted multimodal dialogue system
*論文

■受賞対象となった対話システムの概要、評価
 本コンペティションでは、対話中にユーザのパーソナリティを推定し、ユーザ適応するマルチモーダル対話システムのプロトタイプを構築しました。パーソナリティ推定のために心理学研究で広く用いられているビッグファイブを利用し、事前学習済のDNNモデルを転移学習することで、顔画像からビッグファイブ(例えば、ユーザの外向性の高/低)を推定するモデルを構築しました。このDNNモデルを対話システムに組み込み、対話中にユーザの顔画像からパーソナリティ特性を推定し、その推定されたパーソナリティ特性に基づいて対話フローを切り替える対話管理手法を提案しました。
 一般ユーザからの評価を受けられる本コンペティション予選会では、提案したシステムが総合1位の評価結果でしたが、Organizerや旅行代理店業務経験者からの評価を受ける本選会では、総合2位の評価結果でした。

■受賞にあたって一言
 この度は対話ロボットコンペティション2022においてOutstanding performance awardという名誉ある賞を頂き大変光栄に存じます。ご指導頂いた岡田先生、DRC2022のOrganizerの皆さまに心より感謝申し上げます。
 ユーザ適応した対話システムを実現するためには、言語情報やパーソナリティだけでなく様々な非言語情報を考慮する研究が必要と考えています。今後もこのようなマルチモーダル対話システムの研究に取り組んでいきたいと考えています。

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2022 Dialogue Robot Competition - Creating the Most Humanlike Robot Travel Agent, WebsEdge Scienceより引用(1:41頃~)

令和4年11月4日

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