学生の古新さんが「みんなの夢AWARD15」において準グランプリを受賞
学生の古新舜さん(博士後期課程3年、トランスフォーマティブ知識経営研究領域、白肌研究室)がソーシャルビジネスプランコンテスト「みんなの夢AWARD15」において準グランプリに輝きました。
みんなの夢AWARDは、公益財団法人みんなの夢をかなえる会主催のソーシャルビジネスプランコンテストで、社会起業家の発掘・育成・支援を目的として開催されています。
みんなの夢AWARD15は、令和7年3月13日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催され、全国590のエントリーの中から、厳しい選考を経て選出されたファイナリスト7名による最終プレゼンテーションの結果、古新さんの企画した「映画「ギブ・ミー・マイライフ!」プロジェクト」が準グランプリを受賞しました。
※参考:みんなの夢AWARD15
■受賞年月日
令和7年3月13日
■ビジネスプラン
映画「ギブ・ミー・マイライフ!」プロジェクト
■発表者
古新舜
■受賞対象となった企画の内容
本プロジェクトは、困窮家庭の子どもたちの厳しい現状に焦点を当てるとともに、映画製作を通じた多職種連携エコシステムの構築という新しいソーシャルビジネスモデルを提唱しています。日本国内では約9人に1人の子どもが困窮状態にあると言われるなか、本企画は支援団体や当事者への長期取材を行い、その生の声を映画の物語へと反映していく活動です。映画製作をサービスとして捉え、製作過程で子どもたちの実情を発信しながら支援団体の活動を広報します。さらに、劇場公開後の自主上映会で集めた寄付を関連団体へ還流する仕組みを作ることで、単なる映画製作にとどまらない社会課題解決型ビジネスとして高い評価を得ました。
■受賞にあたって一言
私は長年、社会課題と映画製作を架橋させながら映画を創り続けてきましたが、今回のプロジェクトでは、映画製作を通じて子どもたちのウェルビーイングを社会全体で考察するという視点を基に、多職種連携のエコシステムを構築する研究を発展させました。これもJAISTならびに白肌研で培った研究活動の成果があってこそ実現できた取り組みです。
孤立する子どもたちの「助けて」という声が社会に届くよう、映画製作をサービスとして捉え、映画作品のみならず、その製作過程を通じて問題提起を行いながら社会変容を訴えかける――この試みを、ワタミ会長の渡邉美樹さん、澤上投信の澤上篤人さん、レオス・キャピタルワークスの藤野英人さんなど、日本経済を牽引する実務家の方々に評価いただけたことは、大変光栄に感じております。今後も、研究者そして映画監督の両面から、社会課題解決と新たなビジネスモデル創出に向けた挑戦を続けてまいります。



左から古新舜、渡邉美樹(公益財
団法⼈みんなの夢をかなえる会
代表理事)
令和7年4月16日