学生チームがPLATEAU AWARD 2024においてPLATEAUユース賞を受賞
創造社会デザイン研究領域の宮田研究室の学生チーム「ミヤタゲームズ」のみなさんがPLATEAU AWARD 2024においてPLATEAUユース賞を受賞しました。
国土交通省では、2020年度からProject PLATEAU(プラトー)として、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化の取組みをスタートし、様々な領域における新たなサービスやイノベーションの創出を進めています。
PLATEAU AWARD 2024は、国土交通省が主催するPLATEAU 3D都市モデルを活用した開発コンテストで、Project PLATEAU が展開する2024年度の各種開発イベントの集大成として、令和7年2月15日、東京・竹芝のポートシティ竹芝ポートスタジオにて開催されました。
宮田研究室の学生チーム「ミヤタゲームズ」が開発に取り組んだ「空傘散歩」プロジェクトは、子供の夢のような世界観を実現しただけでなく、ハードウェアの工夫もしている点が評価され、学生を対象として贈られるPLATEAUユース賞を受賞しました。
※参考:PLATEAU AWARD 2024
■受賞年月日
令和7年2月15日
■研究題目、論文タイトル等
空傘散歩
■チーム名・メンバー
チーム名:ミヤタゲームズ
メンバー:山口修平、井上悠香、廣川七海、佐々木嵩也
■受賞対象となった研究の内容
アニメや映画で目にする「傘で空を飛ぶシーン」を実現したいという思いから、「VR空間で傘を使って空を飛ぶ装置」を作成しました。本作品は、VRコンテンツと風の方向を提示する風覚装置に加えて、傘が煽られる感覚を表現する力覚装置で構成しています。体験者は実空間の風覚装置による風提示とVR空間の視覚演出から風の方向を知覚し、風を受ける方向に傘を傾けるとVR空間で傘が風に煽られ体が風に乗って飛んでいきます。このとき実空間では、力覚装置が傘を瞬時に牽引し、傘が風に煽られている感覚を提示します。制作したVRコンテンツは、PLATEAUのデータを用いて日本の空を散歩でき、表示されているランドマークに近づくと、その情報が表示されるシステムになっています。
■受賞にあたって一言
このたび、「PLATEAU AWARD 2024」においてPLATEAUユース賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。日頃よりご指導いただいている宮田一乘教授をはじめ、多くの方々からご助言・ご支援を賜り、このような素晴らしい賞を頂けましたこと、心より御礼申し上げます。本プロジェクトでは、VR技術に、風の方向を提示する装置と傘が引っ張られる感覚を生み出す装置を組み合わせ、傘を使って空を散歩する体験ができるシステムを開発しました。さらに、VR空間にはPLATEAUの都市デジタルツインを活用し、実在する都市の上空を自由に飛び回ることができるコンテンツとしています。観光名所や有名な場所には注釈を付けることで、ユーザーは自分が知っている場所や行ってみたい場所を見つけ、自由に移動することが可能です。加えて、PLATEAUの範囲内で緯度・経度を入力することで、散歩したいエリアを指定し、その地域に対応する注釈情報を自動で読み込む機能や、注釈内容をカスタマイズできる機能も実装しました。これにより、観光システムなどへの応用も期待されています。本プロジェクトは、もともと宮田研究室に配属された現修士2年生が、修士1年次に「IVRC2023」への挑戦を目指して初めて取り組んだ作品です。IVRC2023では悔しい結果となりましたが、その後も地道に開発を続け、今回の受賞につなげることができました。努力が実を結んだことを、心から嬉しく思います。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。



令和7年4月30日