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受賞

丹副学長が設立に貢献した「新サービス創造データ連携基盤検討会」が「第17回電子技術産業協会 会長賞」を受賞

 丹康雄副学長(アップスキリング担当・情報化統括責任者(CIO))が設立に深く関わりました「新サービス創造データ連携基盤検討会」が、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の第17回会長賞を受賞しました。

 JEITAは、IT・エレクトロニクス産業の発展に寄与することを目的に、さまざまな課題に取り組んでいる団体です。本賞は、電子情報産業における新技術の開発や新市場の開拓、国際競争力の強化、消費者保護・環境保護、そして公共の福祉の向上に顕著な功績のあった個人・団体を表彰するものです。

 新サービス創造データ連携基盤検討会は、JEITAスマートホーム部会と、一般社団法人エコーネットコンソーシアムが合同で設置した組織です。丹副学長はJEITAにおいてはスマートホーム部会長、エコーネットコンソーシアムにおいてはアドバイザリフェローを務めており、両団体での検討内容の相互補完性の高さから、両団体に合同での検討の場の設置を働きかけ、2022年に新サービス創造データ連携基盤検討会が発足するのに大きく貢献しました。

参考:電子情報技術産業協会会長賞受賞者
   スマートホーム部会
   一般社団法人エコーネットコンソーシアム

■受賞年月日
 令和7611

■テーマ
 イエナカデータ連携基盤の社会実装に向けた取組み

■内容
 スマートホーム市場の形成には、多様な事業者の連携とデータ基盤の整備が不可欠です。こうしたなか、スマートホーム部会は、スマートホーム機器のデータを家単位で統合し、多様なサービスにつなげる「イエナカデータ連携基盤」の開発を進めてきました。
 この基盤では、メーカーを超えてIoT機器のデータを家ごとに連携可能にする「イエID」を用いた仕組みや、プライバシーに配慮した個人認証・許諾管理機能を実装。住まい手のデータを安全に取り扱い、行政・民間・地域など多様な主体による共創を支えるプラットフォームとなっています。
 2024年4月には、石川県能美市にて、この仕組みを活用した高齢者見守りサービスを開始し、行政・民間が連携する全国初の取組を実現しました。
 今後は、介護・防災・地域共助といった幅広い分野での利活用を進め、持続可能な社会インフラとしての発展が期待されています。

■受賞にあたって一言
 Society5.0に向けてスマートシティ技術の開発が進む中、個別の会社の範囲を超え、ひとつの業界単位で情報基盤を整備する必要性が高まっています。家庭環境で用いられる家電や住宅設備の業界においてもモノとしての製品だけではなく、クラウド内でのサービスとその基盤が必須のものになってきました。今回受賞した取組は、我々が「イエナカ」業界と呼んでいるスマートホームに関連する産業界において、先進的かつ実践的な成果を上げたものとして評価されました。こうした仕組みは人々の生活に直接貢献する身近なものながら世界的に見てもユニークな存在であり、国際競争力にも資する技術として今後の展開を図っていきたいと考えています。

令和7年7月2日

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