学生の吉田さんが第11回宇宙建築賞において愛媛県総合科学博物館賞を受賞
学生の吉田多津雄さん(博士後期課程3年、創造社会デザイン研究領域、宮田研究室)が第11回宇宙建築賞において愛媛県総合科学博物館賞を受賞しました。
宇宙建築賞は、宇宙空間における建築や居住環境の可能性を探ることを目的とした宇宙建築コンペティションです。第11回の開催となった今回は、「アルテミス、そしてその先へ」というテーマのもと、多数の応募作品が寄せられました。
これらの作品は愛媛県総合科学博物館にて展示され、審査員による本審査とは別に、来館者による一般投票も実施されました。吉田さんの作品「ARK」は、来館者投票で1位(有効投票数821票中263票)を獲得し、多くの子どもたちを含む来館者から最も高い支持を集めた作品として、愛媛県総合科学博物館賞に選出されました。
※参考:宇宙建築学サークルTNL
■受賞年月日
令和7年4月14日
■作品タイトル
ARK
■作者
吉田多津雄
■受賞対象となった研究の内容
アルテミス計画が進んだ後、次に注目されるのが火星探査である。NASAは既にアルテミス計画の後の目標として火星に人類を送ることを掲げている。これに向けての計画は、「Moon to Mars」というビジョンに基づき、月を探査して得た技術や経験を活かして火星に挑戦するという形になる。実際に、アルテミス計画の終了後には、月面での基地建設や長期滞在技術の開発が進むことで、火星探査のための準備が整うと予測される。また、民間企業も火星探査に積極的で、スターシップという宇宙船を使った火星移住計画を進めており、NASAとも協力関係を築いている。アルテミス計画の次の大きなステップは、月での拠点作りや基地建設を通じて、最終的には火星への有人探査をすることである。更に火星探査の次のステップを目指すにあたってのいくつかの重要な方向性を考察するのが、本研究の主旨である。
■受賞にあたって一言
審査委員の学術的な先生方や宇宙飛行士などの専門家の方々の評価には届きませんでしたが、子どもたちをはじめとする多くの来館者の皆さまに、一般投票で選んでいただけたことに大きな価値を感じており、とても嬉しく思っています。
令和7年9月25日