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知能ロボティクス領域の緒方和博教授らの応募した研究課題がJST「戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)EIG CONCERT-Japan」に採択

 知能ロボティクス領域緒方 和博教授がバレンシア工科大学らと共同で応募した研究課題が、科学技術振興機構(JST)の2020年度「戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)EIG CONCERT-Japan」に採択されました。緒方教授は、日本側の研究代表者として当該研究課題に参画します。

 「EIG CONCERT-Japan」は、欧州各国と日本が連携して共同研究を推進する多国間共同研究プログラムであり、第7回となる今回は、JSTと欧州10ヵ国10機関の研究助成機関との協力により「レジリエント、安全、セキュアな社会のためのICT」の分野で新規課題が募集され、21件の応募の中から6件の採択課題が決定されました。研究期間は約3年間、日本側の研究費(予算額)は1課題あたり総額1,800万円を上限(間接経費込み)とされています。

*詳しくは、JSTホームページをご覧ください。

【研究者名】
 知能ロボティクス領域 緒方和博教授

■研究課題名
 ポスト量子暗号プロトコルの形式解析・検証

■研究概要
 本研究は、ポスト量子時代を見据え、暗号システムの代数的特性を考慮可能な暗号セキュリティープロトコルの解析ツールであるMaude-NPAを使用して、ポスト量子暗号プロトコルを形式解析する方法を考案することを目的とする。これまではポスト量子暗号プロトコルの形式解析ツールは知られておらず、ポスト量子暗号システムの形式解析についても深く研究されていない。本研究では、検索と決定問題、および代数的手法のさまざまな解釈に基づき、格子ベースとコードベースに基づくポスト量子暗号プロトコルの形式解析のため、Maude-NPAを適切に拡張する。本研究の成果は、本公募のスコープの1つであるサイバー攻撃の防止と回復を含む、ポスト量子時代を考慮したサイバーセキュリティーに本質的に貢献する。

■各国研究代表者
 バレンシア工科大学 サンティアゴ・エスコバ准教授(スペイン) [プロジェクトリーダー]
 ルーアンノルマンディー大学 アユブ・オトマニ教授(フランス)
 オンドクズマユス大学 スダット・アクァラク准教授(トルコ)

令和3年1月29日

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