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次世代デジタル社会基盤研究領域の青木教授の研究課題がJST「戦略的創造研究推進事業(CREST)」に採択

 青木利晃教授が提案した研究課題が、科学技術振興機構(JST)の「戦略的創造研究推進事業(CREST)」に採択されました。

 CRESTは、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、独創的で国際的に高い水準の目的基礎研究を推進し、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションに大きく寄与する、新たな科学知識に基づく創造的で卓越した革新的技術のシーズを創出することを目的としたチーム型研究です。今回は、CRESTの10研究領域で研究提案の募集があり、本研究課題はそのうちの1領域で採択されました。

採択された研究課題
研究領域:基礎理論とシステム基盤技術の融合によるSociety 5.0のための基盤ソフトウェアの創出
戦略目標:Society 5.0時代の安心・安全・信頼を支える基盤ソフトウェア技術
研究課題名:次世代車載基盤システムのための形式手法と検証ツールの創出
研究代表者:次世代デジタル社会基盤研究領域・青木利晃教授
主たる共同研究者:次世代デジタル社会基盤研究領域・石井大輔准教授
         情報社会基盤研究センター・冨田尭准教授
研究期間:令和5年10月~令和11年3月
研究概要:
現在、近未来における自動運転の実現という目標が全世界的な関心事となっており、次世代の車載基盤システムが劇的に大規模化、複雑化することは明白である。次世代車載基盤システムは、AIを活用し、画像処理、センシング技術、制御理論と組み合わせて実現される。一方、そのようなシステムの信頼性・安全性を検証する手法は確立していない。そこで、本研究では、次世代車載基盤システムの信頼性と安全性を形式手法により保証する手法及びツールを提案する。従来の車載システムとは異なり、膨大・多様なデータの取り扱い、認識・認知・判断における不確実性の取扱及びその制御への影響解析等の困難さがある。本研究では、これらを形式手法により科学的に解決する。本研究の成果により、自動運転を支える基盤の安全性と信頼性が飛躍的に向上し、安全安心なモビリティ社会の実現が期待される。

形式手法とは?) 形式手法は、数学や論理学に基づいてシステム開発を行う手法の総称である。形式手法は科学的な根拠に基づいて開発・検証を行うことから、高信頼性、高安全性が必要とされる車載システム開発に適している。

■JST「CREST」の概要:
 JST「CREST」ホームページ

令和5年11月17日

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