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Scopus AIの導入について

 北陸先端科学技術大学院大学では、AIを活用した研究活動のさらなる高度化を目指し、7月より、エルゼビア社が開発・提供するScopus AIを導入しました。今後は、本学の全教職員及び学生の皆さんが利用可能となり、AIを活用した研究の新たなスタンダートの構築を目指すとともに、生成AIのリスクと向き合いながら、その効果的かつ責任ある活用方法を全学で検討・共有していきます。
 Scopus AIは、世界最大級の学術データベース「Scopus」を基盤とした生成AIツールであり、文献探索、研究テーマの設定、競争的資金申請支援など、さまざまな研究活動を高度にサポートします。これにより、本学における研究戦略の高度化や、創造的かつ効率的な研究活動の推進が期待されています。
 本ツールでは、「RAG(Retrieval-Augmented Generatio)+ LLM」技術が採用されており、回答の生成にはScopus内の厳選されたデータのみを使用しています。これにより、AIによる誤情報(hallucination)の発生を大幅に抑制しています。また、Copilot機能により、クエリの分解・最適化のプロセスや参照された文献・ジャーナルが明示され、高い透明性と再現性を実現しています。
 一方で、生成AIに内在するリスクであるhallucinationを完全に排除することは困難であるため、利用にあたっては、AIの出力結果を必ず自ら検証し、慎重に活用することが求められます。
 今後、本学ではScopus AIの活用促進のため、使い方のガイダンスやワークショップの開催を予定しています。ぜひ積極的に参加いただき、皆さんの研究・学習活動のさらなる発展にお役立てください。

令和7年7月8日

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