JAIST-OIST共同シンポジウム『先端科学技術とGendered Innovation(ジェンダード・イノベーション)の融合』の開催に向けた事前セミナーを開催
7月8日(火)、本学にてJAIST-OIST共同シンポジウム開催に向けた事前セミナーをオンライン開催しました。
本学と沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、令和5年度に締結した学術協力に関する基本協定の下、両大学間の学術協力の強化を進めており、その一環として、昨年度より、両大学間の共同研究の発展と促進を目的に共同シンポジウムを開催しています。次回は、令和7年11月に本学にて『先端科学技術とGendered Innovation(ジェンダード・イノベーション)の融合』をテーマに開催する予定です。
このシンポジウムに向け、本学内においてGendered Innovationについての理解を深めてもらうとともに、Gendered Innovationによって生まれうる新たな研究の価値について考えてもらう機会とするため、今回のセミナーを開催しました。
第一部は、寺野稔学長の開会挨拶および永井由佳里理事によるJAIST-OIST共同シンポジウムの概要説明の後、本学小泉周副学長(総合戦略担当)・総合戦略企画室教授、Springer Nature Academic Engagement Directorの浦上裕光氏、本学未来創造イノベーション推進本部 内田史彦特任教授より、研究者・出版業界・産業界のそれぞれの視点からGendered Innovationの重要性についてお話しいただきました。ここでは、すべての先端科学技術の研究においてGendered Innovationの視点を加えることが、研究の質の向上に寄与する可能性があることが共有され、多様な視点から科学的な知見の妥当性や社会的インパクトを考えることが重要であるという認識が示されました。
第二部は、本学 知識イノベーション研究センター 元山琴菜特任准教授をファシリテーターとして、第一部の講演者3名による「Gendered Innovationについての座談会」を行いました。なごやかな雰囲気の中、現在の研究に対してGendered Innovationをどの視点から取り入れることが研究の質向上につながるか等について活発な議論が行われました。基礎研究の段階であっても、将来の社会実装を見据えて多様な視点を加えておくことが重要であるという点が強調され、研究の初期段階から社会との接続を意識した研究計画の必要性について意見が交わされました。
事後アンケートでは、回答者全員から今回のセミナー参加によってGendered Innovationについて理解が深まった(非常に深まった・ある程度深まった)との回答がありました。さらに、Gendered Innovationを「当たり前のように考えていかねばならない」こととして捉えたという回答もあり、その意義が確認されました。また、自身の研究の新たな視点やインパクトの再考、Gendered Innovationに関する応用的/実践的な知見の獲得など、11月のJAIST-OIST共同シンポジウム開催への期待が寄せられました。
なお、本セミナーの録画映像は、後日学内限定で公開予定です。
![]() ![]() 開会の挨拶をする寺野学長(左)とJAIST-OIST共同シンポジウムの概要説明をする永井理事(右) |


開会の挨拶をする寺野学長(上)とJAIST-OIST共同シンポジウムの概要説明をする永井理事(下)

講演① "政策におけるGIの重要性と
先端科学(基礎・応用)との接点"
小泉周副学長(総合戦略担当)・総合戦略企画室教授

講演② " Springer Natureからみた
ジェンダード・イノベーション"
浦上裕光 氏 (Academic Engagement
Director, Springer Nature)

講演③ "GI×産業とイノベーション"
未来創造イノベーション推進本部
内田史彦特任教授

Gendered Innovationについての座談会の様子
令和7年7月16日