金沢大学・北陸先端科学技術大学院大学 第5回共同シンポジウムを開催
9月29日(月)、本学小ホールにおいて、金沢大学・北陸先端科学技術大学院大学 第5回共同シンポジウムを開催しました。
金沢大学と本学は、平成30年度より融合科学共同専攻における分野融合型研究を推進してきましたが、令和5年度からは、融合科学共同専攻の活動にとどまらず、両大学間の共同研究の発展と促進を目的に共同シンポジウムを開催しており、今回で第5回目の開催となります。
「量子科学」をテーマに開催した今回は、寺野 稔学長による開会挨拶後、金沢大学 ナノマテリアル研究所 石井 史之 教授、本学 次世代デジタル社会基盤研究領域 リム 勇仁 教授、金沢大学 理工研究域電子情報通信学系 李 睿棟 准教授、本学 ナノマテリアル・デバイス研究領域 安 東秀 准教授にそれぞれ量子科学に関する先進的な研究開発についてご講演いただき、金沢大学 和田 隆志学長の挨拶をもって閉会となりました。
また今回は、両大学の教員や学生等による量子科学に関する研究内容のポスター展示も行われ、参加者にとって多くの研究者の最新研究に触れる機会となりました。
近年、量子の特性を積極的に活用する量子技術が急速に発展しており、量子コンピュータや量子計測・センシング等の分野での応用が期待されていることから、量子科学は大変注目度が高い研究分野となっています。そのため、今回の本シンポジウムには、両大学から多くの方が参加され、講演者への質疑や研究者間の情報交換も大変活発なものとなりました。
本シンポジウムをきっかけに今まで多くの研究連携が両大学間で生じております。本シンポジウムが両大学間のさらなる研究連携発展の端緒となるよう、今後も推進していきます。

開会の挨拶をする寺野学長

講演①「『保護された量子』を探る ~計算科学が拓く新物質デザイン~」
石井 史之 教授(金沢大学 ナノマテリアル研究所)

講演②「The Past, Present, and Future of the Quantum Internet」
リム 勇仁 教授(本学 次世代デジタル社会基盤研究領域)

講演③「信頼性の高い分散型量子メタバースの実現に向けて」
李 睿棟 准教授(金沢大学 理工研究域電子情報通信学系)

講演④「ダイヤモンドNV中心を用いた、量子センシング、量子通信、量子コンピュータへの応用」
安 東秀 准教授(本学 ナノマテリアル・デバイス研究領域)

閉会の挨拶をする金沢大学 和田学長
研究者間の歓談時間の様子
令和7年10月8日