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JAIST-OIST 第2回共同シンポジウム「先端科学技術×Gendered Innovation」を開催

 11月26日(水)、石川ハイテク交流センター(能美市旭台2丁目1番地)にて、 本学(JAIST)と沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、上記テーマによるシンポジウムを共同開催しました。本シンポジウムは、両大学が有する先端科学技術分野での補完的な強みを統合し、ジェンダード・イノベーションにおける新たな研究展開を推進するうえで重要な一歩となりました。
 本学とOISTは、多様な分野における両大学の連携推進を目的に、「学術協力に関する基本協定書」を令和5年7月に締結し、令和6年度からは両大学間の「研究連携」に向けた取組みとして、毎年それぞれの大学を開催地としたシンポジウムを開催しています。
 ジェンダード・イノベーションは、本学とOIST が持つ多様な強みを生かし、さまざまな研究分野の質を高める重要な視点を提供します。基礎研究の早い段階から、性差・ジェンダー・多様性の要素を取り入れることで、科学の質と価値が向上し、応用研究、さらには社会実装に至るまで持続可能な研究開発の基盤が形成されます。

 「先端科学技術×Gendered Innovation」をテーマに開催した今回のシンポジウムは、本学 寺野 稔学長、OIST カリン マルキデス学長による開会挨拶で幕を開け、続いて基調講演として、"How Publishers Can Support Progress on Gender Representation"と題してSpringer Nature Director, DEI, Research Dr. Sowmya Swaminathanから、次いで、"Advancing Gendered Innovations in Research and Education: Toward Excellence in Science & Technology"と題して東北大学 DEI推進センター 佐々木 成江教授から、ご講演いただきました。
 さらに、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社 アカデミック・エンゲージメント・ディレクター 浦上 裕光氏をファシリテーターにお迎えし、基調講演でご登壇いただいたDr. Swaminathan、佐々木教授をパネリストとして、「基礎研究においてGendered Innovationをはじめとする多様性の概念がいかに重要で、それをどのように活かしていくべきか」という観点でパネルディスカッションを展開しました。会場の参加者との質疑応答も活発に行われ、熱い議論を交わしました。
 その後、AI・メディカル・量子科学の3つのテーマごとに、別会場で同時セッションを開催しました。両大学の研究者が互いの研究を発表するとともに、Gendered Innovationの視点を取り入れた意見交換が活発に行われ、今後各分野における研究の質的向上が期待されます。
 シンポジウムの最後には、学生フラッシュトークおよびネットワーキングレセプションが行われました。学生フラッシュトークでは、両大学の学生や若手研究者が自身の研究を90秒で発表しました。異なる分野の研究者にも研究内容が分かりやすく伝わるよう、工夫を凝らした発表が行われました。また、ネットワーキングレセプションには、フラッシュトーク参加者をはじめ、両大学から多くの研究者や学生が参加し、活発な意見交換が行われました。

 本シンポジウムは、両大学間の強固な研究連携を目指す上で、大変有意義な機会となりました。このシンポジウムを契機に、新たな研究プロジェクトの立ち上げ等、持続可能な共同研究体制の構築に向けて、今後さらに取り組んで参ります。

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開会の挨拶をする寺野学長(左)とマルキデス学長(右)

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基調講演①
Dr. Sowmya Swaminathan
(Springer Nature, Director, DEI, Research)
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基調講演②
佐々木 成江 教授
(東北大学 DEI推進センター)

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パネルディスカッションの様子



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テーマ別セッションの様子

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学生フラッシュトークの様子
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ネットワーキングレセプションの様子

令和7年12月3日

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