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産学連携研究成果を2025年12月の斐伊川漁業協同組合理事会で発表 ―トランスフォーマティブ知識経営研究領域・吉岡秀和准教授ー

 12月13日(土)、トランスフォーマティブ知識経営研究領域の吉岡秀和准教授が、10年以上にわたり研究連携を行っている斐伊川漁業協同組合(島根県雲南市木次町)の理事会において、「斐伊川水系におけるアユの成長等について」と題した研究成果を発表しました。
 本発表では、2024年に引き続き、2025年においても斐伊川のアユ(写真1)の生育状況が芳しくないことを報告しました。また、斐伊川本川および支川の観測地点における夏季の河川水温が、アユの適正水温である25度を上回り、地点によっては30度を超過している状況について説明しました。さらに、河川水をサンプリングすることで上流域に生息するターゲット生物種の量を定量化できる「環境DNA手法」を用い、数か月間に及ぶ長期的な時間スケールでのアユ回遊ダイナミックスに関する分析の経過報告を行いました。加えて、日内という短い時間スケールにおけるアユ遡上に関する理論的解析結果についても報告しました。
 このように、研究者自らが現地に足を運び、地域の関係者と連携して進めるフィールド研究を通じて、斐伊川、ひいては我が国におけるアユの生態に関する多様な側面が、着実に明らかになりつつあります。2026年以降も、アユの成長および回遊に関する産学連携研究を継続していく予定です。

 この場をお借りして、各種フィールド調査にご協力をいただきました斐伊川漁業協同組合の職員および組合員の皆様に心より御礼申し上げます。
 本報告内容は、JSPS科研費 (番号25K00240)、2024年度日本生命財団環境問題研究助成 若手・奨励研究 (番号24)およびJSTさきがけ (番号JPMJPR24KE) の支援を受けて得られた研究成果です。
 また、本報告は、岐阜大学の吉岡有美准教授、早稲田大学の小池茂昭教授、同志社大学の辻村元男教授および岡山大学の橋口亜由未助教と共に実施した調査・解析に基づいています。

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写真1.斐伊川のアユ(2025年8月に撮影)

令和7年12月17日

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