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「STI for SDGs」アワードで文部科学大臣賞を受賞

 北陸先端科学技術大学院大学(学長・浅野哲夫、石川県能美市)等の「染色排水の無害化を切り拓く最先端の草木染め」に関する取り組み(責任者:先端科学技術研究科環境・エネルギー領域 増田 貴史(ますだ たかし)講師)が、「STI for SDGs」アワードにおいて文部科学大臣賞を受賞することが決定し、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下「JST」という。)から10月31日に発表されました。

JSTの発表はこちら

 「STI for SDGs」アワードは、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation:STI)を用いて社会課題を解決する地域における優れた取り組みを表彰することで、当該取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、もって持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成に貢献することを目的として、JSTが創設しました。

 第1回目となる今年度は、50件の応募があり、外部有識者からなる選考委員会による書類および面接審査を経て、文部科学大臣賞1件、科学技術振興機構理事長賞1件、優秀賞4件、次世代賞1件の受賞取り組みが決定されました。  

 なお、表彰式は11月15日(金)11時30分~12時(予定)に日本科学未来館 7階未来館ホールで開催されます。    

■受賞団体名 北陸先端科学技術大学院大学、山梨県立大学
■受賞した取組名 「染色排水の無害化を切り拓く最先端の草木染め」

 責任者:北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 環境・エネルギー領域 講師 増田 貴史

<取組概要>
 化学染料の染色廃液による水質汚染は世界的に解決すべき社会課題である。他方、天然染料は化学染料とは異なり、環境負荷がない一方、染色工程の所要時間や耐光性などが実用上の障壁となっていた。
 本取り組みでは、量子電磁力学的学理に基づき、天然色素と繊維間に働く分子間力を最大化する技術を創出したことにより、染色時間を短縮化し、高耐光性を持つ実用性の高い染色技術へとつなげた。この技術を応用し、地元石川県の廃棄農作物を用いた天然染料を創出する他、地域の伝統産業「加賀友禅」の総天然染料化、染色排水の無害化を実現。40組織、100名超の協力者と共創関係を構築し、新たな地域共創の枠組みとビジネスモデルを生み出している。
 さらに国際会議での発表などを積極的に行い、国際的プレゼンスを向上させるとともに、事業推進のための組織づくりなどを国内外で進めている。

<受賞理由>
 本取り組みは選考委員会において、150年続く化学染料に基づく染色文化・産業を実用性の高い天然染料への移行により、水質汚染の制約から解放する、という新たな潮流を生み出している革新性、独創性、展開性が高く評価された。また、天然染料への移行による染色排水の無害化が環境問題の解決に貢献するだけでなく、草木染めという伝統産業の復活・拡張や地元農家との協力など、新たな地域共創の枠組み創出が伝統文化や農業の衰退という地域の社会課題の解決、ひいては SDGsの目標6、7、8、12、13、15など複数の目標達成につながる活動として、文部科学大臣賞にふさわしいと判断された。

令和元年11月11日

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