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電気保安分野で産学連携プロジェクト -「音声つぶやきシステム」を活用した技術継承支援-

logo_dhk.pnglogo_jaist2021.png 一般財団法人北陸電気保安協会
国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学

電気保安分野で産学連携プロジェクト
-「音声つぶやきシステム」を活用した技術継承支援-

 一般財団法人北陸電気保安協会(富山県富山市、理事長・須河 元信)と北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市、学長:寺野 稔、以下「JAIST」)は、産学連携の取組として、電気保安分野での技術伝承、サービス向上に関する共同研究契約を2022年3月25日に締結しましたので、お知らせいたします。

【目的】
 デジタル技術の急速な進展により、電気保安分野においても、IoT・AIの利用による技術変革に積極的に取り組むことが求められています。電気設備の保安業務については、スマート保安の具体的な取組としてドローン活用、スマートキュービクルなどが検討されています。また、品質の向上を図るうえで、保守員の技術継承の進め方も重要な課題となっています。
 北陸電気保安協会は、このような背景から、ニューノーマルを見据えた新技術の活用・開発により技術力・業務品質の向上を図るとともに、JAISTとの共同研究を通じて持続可能な事業基盤の確立を目指すこととしています。

【共同研究期間】
 2022年4月1日から2023年3月31日

【共同研究内容】

 JAIST先端科学技術研究科 内平直志教授の研究グループは、「音声つぶやきシステム」を用いた作業者の"気づき"収集・活用についての研究に取り組んでおり、介護分野や農業分野で研究実績のある同大学のシーズを、今回は電気保安分野に適用します。具体的には、IoTによる設備のセンサー情報と音声つぶやきシステムによる保守員の点検中の気づき情報を統合的に収集・分析し、熟練者から若手への効率的な技術継承、暗黙知の知識共有に取り組むものです。

※音声つぶやきシステムは、マイクとスマートフォンにより現場で作業中に音声と写真の録音・撮影が可能であり、収集した音声を音声認識によりテキスト化し、準リアルタイムで音声・テキスト・写真の共有を行うことができるシステムです。2010年からJAIST等で継続的に研究開発され、現在では、主に看護・介護、警備、保守・点検、漁船の機関業務に応用されています。

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令和4年3月28日

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