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学生らが能美市の課題をIoTやAIを活用して解決するアイディアソンの成果を発表

 令和元年10月31日に能美市役所において、本学学生15名が取り組んできた能美市の課題をIoTやAIを活用して解決するアイディアソン(注1)の成果を、井出敏朗能美市長ら市職員を前に発表した。
 本アイディアソンは、本学グループ副テーマ研究(注2)の一環であり、知識マネジメント領域内平 直志教授(知識科学)と知能ロボティクス領域岡田 将吾准教授(情報科学)の指導と、能美市およびAIベンチャーである株式会社mynet.aiの全面的な協力を得て実施された。
 10月初旬には4日間のアイディアソンが実施され、本学教員とmynet.ai梅野 真也社長からの講義に加え、能美市役所における担当部門へのヒアリングを行い、イノベーションデザインのフレームワーク(注3)に基づき最終的に下記の4つの提案にまとめ、今回能美市役所で成果を報告した。

提案内容等:

  1. インフラ課題解決:「みんなでつなぐ‼道路状況収集システムNoMI」
    最新のIoT/AI技術(車載カメラ+画像認識)を活用することで、交通や道路状況等のインフラに関する多量の情報を低コストで収集・分析し、交通・道路における多様な政策(インフラ保守、災害対応、交通標識、融雪効果測定など)に反映する。

  2. 交通課題解決:「のみバス最適化計画」
    サブスクリプション型(定額・乗り放題)ビジネスモデルをコミュニティバスに適用し、ユーザの利便性を高め、利用拡大をはかる。移動および付随するサービス(買い物など)をサービスとしてとらえるMaaS (Mobility as a Service)の1つの実現形。

  3. 産業課題解決:「NOMISTによって能美市をITのまちへ」
    JAIST生と地元の若者が協力して、IT企業のサテライトオフィスを能美市に誘致する。誘致活動を通じて、能美市の魅力を再発見・ブランド化し、知識を活かせる職場とコミュニティを創り、参加者(JAIST生と地元若者)が定住を自分事として考える。

  4. コミュニティ課題解決:「スマートにコミュニティ共有」
    最新のIoT/AI技術(スマートスピーカー+音声認識)を活用することで、地域の高齢者コミュニティ活動を支援・活性化する。各地域で行われている高齢者コミュニティの活動報告を自動的に収集・分析・作成し、活動内容を行政の施策に生かすとともに、コミュニティ間で共有して相互支援に役立てる。

注1:アイデアとマラソンを組み合わせた造語であり、短期集中(ブートキャンプ)形式のグループワークで新しいアイデアや提案を生み出すためのイベントである。

注2:本学では専攻分野に関する主テーマ研究のほか、関連分野の知識等を修得し、幅広い視点から研究を行う能力を身に付けるため、副テーマ研究を必須科目として実施している。副テーマ研究は個人で実施する場合とグループで実施する場合がある。

注3:JAISTの提案するIoTイノベーションを工学的に設計するための手法。今回のアイディアソンでは、株式会社mynet.aiが提供するコミュニティ・リノベーションのフレームワークを融合して、能美市の課題解決にカスタマイズした手法を適用した。

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令和元年11月6日

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