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学生の髙野さんらのグループが能美市の課題に対しIoTやAIを活用した解決策を提案

 令和3年2月17日(水)本学において、能美市の課題をIoTやAIを活用して解決する研究に取り組んできた学生グループが、その成果を井出敏朗能美市長らに向けて報告しました。
 本事業は、本学グループ副テーマ研究(注)の一環として平成30年度に開始されたもので、今回で3回目となります。今年度は博士前期課程の髙野あゆみさん、犬伏萌々子さん、鈴木凱さん、日高輝さん、涌田椋也さんの5名が参加し、農業に関する課題をテーマとして、知識マネジメント領域内平 直志教授(専門分野:IoT・AIイノベーション)及びヒューマンライフデザイン領域吉高 淳夫准教授(専門分野:映像処理)の指導のもと、能美市、市内農家及び株式会社日本総合研究所などの協力を得て実施されました。

 報告会は、本学、能美市役所、能美市IoT推進ラボ、日本総合研究所、研究にご協力いただいた市内農家をオンラインで結んで行われました。第1部では、「映像を用いた農家間の知識継承~能美市農村DXの可能性の検討~」をテーマに学生が研究成果を発表し、能美市の特産品である「丸いも」の生産者を増やすための農家間の知識継承を支援するシステムの提案(下記参照)を行いました。第2部では、日本総合研究所創発戦略センターコンサルタントの前田佳栄氏が、「スマート農業で受け継ぐ『作るワザ』」と題し講演しました。
 発表後、井出市長からは「これからも学生のアイデアで能美市の丸いも作りを後押ししてほしい。」と期待が述べられ、ほかの参加者からも今後の展開に向けた様々なアドバイスがあり、学生にとって貴重な経験となりました。

提案内容:

  • ベテラン丸いも農家のノウハウを動画として簡単に作成するシステム(人工知能を用いた農作業動画の重要ポイントの自動抽出、冗長な映像の自動削減、撮影テンプレート、動画説明追加機能など)
  • 新規に丸いも生産を始める農家向けの、丸いもと他の農作物の栽培の最適な組み合わせとスケジュールを提案するシステム

注:本学では専攻分野に関する主テーマ研究のほか、関連分野の知識等を修得し、幅広い視点から研究を行う能力を身に付けるため、副テーマ研究を必須科目として実施している。副テーマ研究は個人で実施する場合とグループで実施する場合がある。

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報告会の様子
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発表する学生および指導にあたった教員
info20210219-3.png本学参加者の皆さん

令和3年2月19日

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