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社会人向けの人材育成プログラムを企業と共同開発し、学びに実装 ~現場のエピソードや体験を大学院教育のノウハウで教材化する初めての試み~

社会人向けの人材育成プログラムを企業と共同開発し、学びに実装
~現場のエピソードや体験を大学院教育のノウハウで教材化する初めての試み~

 北陸先端科学技術大学院大学(学長・寺野 稔、石川県能美市)リスキル・リカレント教育センターは、石川県内外の複数の企業と、社会人向けの人材育成プログラムを企画段階から「共創」しました。本プログラムは、実際の企業現場の体験やエピソードを大学院の持つノウハウで教材化し、社員や経営者が持つ課題を、受講者がワークショップに参加しながらロジカルに解く参加型のプログラムであることが大きな特徴です。
 初回となる6回シリーズでは、「組織文化の変容を支える人財育成」をテーマに、石川県内の北菱電興株式会社、株式会社アイ・オー・データ機器、大阪市の荒川化学工業株式会社がプログラムの開発に参加しました。プログラムでは、各社で起きた事例や体験を持ち寄って教材開発を行い、それらを、陳腐化しやすいといわれる個人の知識やスキル開発ではなく、地域企業の要望や問題解決、また、社員の意識改革につながる生きた教材として反映しました。
 本プログラムは、「参加型ラーニングセミナー@JAISTシーズン6」として、2022年10月から2023年3月にかけ、計6回の予定で北陸先端科学技術大学院大学金沢駅前オフィスまたはオンラインにて実施いたします(参加無料)。

■参加型ラーニングセミナー@JAISTの沿革
 北陸先端科学技術大学院大学では、地域の社会人向けの人材育成プログラムとして、参加型ラーニングセミナー@JAISTを開催しています。本セミナーは、2016年にスタートして以来、「知識を得るのではなく意識を変える、競争ではなく共創を促すセミナー」を合言葉に毎月継続的に開催してきました。これまで約80回のセミナーを開講し、のべ2000人の受講者にご参加いただいております。
 2019年10月には、半年(計6回)を共通テーマで実施するようリニューアルし、今期で6シーズン目を迎えます。
 本セミナーの特徴は、実務家の講師や他の参加者と学びあうワークショップを重視したアクティブラーニングです。
 今期は、以下の企業の組織人と企画段階から「共創」することによって、自身が変化するだけでなく周りにも好影響を与える人財が地域企業に希求されていることが判明し、この度のプログラムの開発、スクールの実施に至りました。

<本プログラム開発にあたっての参加企業>
 ・北菱電興株式会社(金沢市)
 ・株式会社アイ・オー・データ機器(金沢市)
 ・荒川化学工業株式会社(大阪市)

■事業主体・実施内容等

参加型ラーニングセミナー@JAISTシーズン6
実施目的:自分が変わる・自分に能力があることを発見する気づきの場の提供、自立・自走型社員教育/人財育成の場の提供
実 施 日 :全6回を予定。各回個別に受講可能。日時は以下表のとおり
実施内容:以下表のとおり
テーマ名:組織文化の変容を生み出す学び ~ハレーションを起こさないギャップの超え方~
日 程 内 容 講 師
1 10月25日 (火) 役所内ギャップをワクワクに変える公務員
前例がないと動けない「お役所」という組織にいながら、外の空気を取り込んで、内(組織や地域住民)の意識を変えていった灰谷さんから、ハレーションを起こさず変容を促した活動のエッセンスを学び取ります。
灰谷貴光さん
能登町役場ふるさと振興課地域戦略室 主幹
2 11月22日 (火) 経営リテラシーのギャップを埋める簿記の思考
経営の視点を全ての社員に持って欲しい。組織のトップはそう願います。このリテラシーのギャップの意外な埋め方が身近にあるのをご存知ですか。第二回はスキルではなくマインドセットとしての会計・簿記を学びます。
林一さん
叡智塾 塾頭
3 12月21日 (水) 穏やかに変容を促すファシリテーションXマス
ファシリテーションとは、多様な人々の個性を活かしながら対話で「丁度良い」を見つけ出す魔法です。気になるギャップの穏やかな超え方を対話で見つけ、既存の組織文化と折り合いつけながら仲間と共に変えていきましょう。
冨永良史さん
発創デザイン研究室 主宰
4 1月25日 (水) モチベーションギャップを協働で解消促進
情熱のある先生とそうでない学生。「教育改革」に対するモチベーションギャップがある組織はどうすれば良いか。ヒントは、環境を変え、仕組みを変え、関係性を変えること。教育改革をすすめるための発想法を学びます。
山本啓一さん
北陸大学経済経営学部マネジメント学科 教授
5 2月22日 (水) 男女間のギャップは伸びしろの宝庫
日本の企業にはまだまだ組織内に男女間のギャップが存在します。その問題点は格差ではなく自分の能力・可能性を制限してしまう意識(価値観)にあります。リミッターを解除させ活力を生む組織の在り方を組織人から学びます。
高橋仁美さん
荒川化学工業株式会社管理本部人事部 副部長
6 3月22日 (水) ギャップもポジティブに感じる組織文化
元の組織文化を尊重し、その良い部分を拡張していく。これが最も抵抗の少ない組織文化の変容です。組織内のギャップを多様性に置き換えられる環境を醸成してきた社内のキーパーソンから明日からできる取り組みを学びます。
1宮下卓久さん・2大島貴美代さん
1株式会社アイ・オー・データ機器 執行役員
2同 チーフリーダー
座  長:北陸先端科学技術大学院大学 リスキル・リカレント教育センター 教授 敷田麻実
募集定員:40名(オンライン参加含む)
参加要件:なし(社会人だけでなく学生も参加可能)
参加費用:無料
会  場:オンライン(ZOOMを使用予定)または北陸先端科学技術大学院大学金沢駅前オフィス(石川県金沢市本町2-15-1 ポルテ金沢9F)から選択可能
ただし、新型コロナウイルスのまん延状況に応じた入室制限あり
参加方法:ウェブサイト「https://www.social-jaist.com/」より事前に各回ごとに参加申込

<関連情報>
 参加型ラーニングセミナー@JAISTシーズン6は、一般社団法人JAIST支援機構と連携し、法人のお客様向けの有料セッションもご用意しています。
 サービスの詳細は以下ウェブサイトよりご覧ください。
 (詳細:https://www.jaistso.or.jp/jiagccf/empowerment_seminar/

<関連リンク>
北陸先端科学技術大学院大学リスキル・リカレント教育センターのウェブページ:
https://www.jaist.ac.jp/areas/facility/recurrent.html

令和4年9月29日

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