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学長メッセージ

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世界トップレベルの研究を背景とした
人材育成と社会貢献

学長 寺野 稔

最先端の研究とグローバル人材の育成により未来を拓き世界をリードする

 本学は令和2年10月に創設30周年の節目を迎えます。この間、先端科学技術の広い分野で世界トップレベルの研究成果を上げ、素晴らしい人材を育成してきました。
 本学の創設におけるバイブルとされ、イエローブックと呼ばれている「北陸先端科学技術大学院大学の構想の概要について」(平成2年9月)において、「先端科学技術分野に係る高度の基礎研究の推進」と共に「大学等の研究者の養成、企業等における高度な研究者・技術者の養成と再教育」が創設の目的として述べられています。この精神は、現在の本学の理念である「豊かな学問的環境の中で世界水準の教育と研究を行い、科学技術創造により次代の世界を拓く指導的人材を育成する。」(平成24年3月22日制定)にも継承されています。
 このような本学創設の目的や現在の理念も踏まえて、独自のキャンパスと教育研究組織を持つ日本最初の国立大学院大学である本学に課せられた最も重要な使命は、世界トップレベルの研究の推進とそれを通じた人材育成であり、教育・研究による社会貢献です。

世界トップレベルの研究

 研究に関しては、教員一人ひとりの専門性を大切にすると共に、本学における教員間の連携や国内外の研究者との連携による新しい研究分野・研究領域の開拓を進めます。特に、文部科学省からも高く評価され、本学を代表する研究拠点であるエクセレントコアについては、メンバーに海外の研究者を加えることでグローバルエクセレントコアとして進化・発展させ、より進んだ国際連携の下で世界トップレベルの研究を展開します。エクセレントコアに次ぐ研究拠点であるリサーチコアや各研究センターについても、国内外の研究者はもちろん、世界中の大学や公的研究機関、企業などとの幅広い連携を強化し、世界の先端科学技術研究のハブとしての機能の確立を目指します。本学が中心となり、日本全国や世界に広がる様々な研究連携のネットワークをJAISTサイエンスハブとして構築します。

最先端の教育システム

 本学の理念に示されている「科学技術創造により次代の世界を拓く指導的人材を育成する」ために、学生自身も「科学技術創造」に直接関わっていくべきであると考えます。そのため、教員による研究指導に加えて、それをより有効とするための幅広い知識とその活用に関する方法論についての系統的な教育が必要です。このような教育は修了後に社会で活躍するための基礎となるものです。学生にとっては社会に出た後にこそ、その真価が問われます。社会において優れた成果を上げるために、しっかりとした基礎知識と課題解決への方法論を身に着けていることが重要であり必要です。修了に必要な単位を全分野から自由に選択できるという本学の教育上の特徴は維持しつつ、一研究科としての継続的なカリキュラム改革を進めていきます。アップデートされ充実したカリキュラム編成は大学における教育の根幹をなすものです。

学生募集と支援

 博士前期課程の学生の募集については、既に定員を大幅に上回る志願者を得ていますが、今後は留学生も含めて、より充実し安定した学生獲得事業を推進していきます。このため、他大学の教員との連携や北陸はもちろん全国各地域の大学との推薦入学協定の締結を進めます。
 博士後期課程の学生については、その増加が本学の研究力の向上に直接的な効果を持つため、特に力を入れた支援をしていきます。後期課程に関しては、経済的な負担や修了後の進路への不安から進学をためらうという状況もみられることから、抜本的な経済的支援を進めると共に、企業との共同研究への参加や就職を前提とした企業からの修学支援など産業界を志向した施策を強化します。また、学術分野への希望を持つ学生に対しての支援を強化し、博士後期課程への進学を促進します。

ダイバーシティ豊かな環境

 本学では在学生の40%以上が海外20数か国からの留学生であり、多くの授業が英語で行われています。このようなダイバーシティ豊かな環境をこれからも維持していくことが、グローバルに活躍できる人材の育成に有効であると考えています。

社会人のリカレント教育

 東京サテライトを活用した社会人のリカレント教育については、技術経営(MOT)を中心に長い歴史を有しています。現在ではMOT以外にサービス経営(MOS)、IOTイノベーションなどのプログラムを開講し、正規学生として多くの社会人を受け入れています。今後は正規学生だけでなく、テーマや時期・期間を絞ったセミナー形式での開講など、より広範なプログラムの展開による非正規学生の受け入れなども視野に入れた取り組みを進めていきます。北陸地域における社会人へのリカレント教育については、産学連携部門を中心に試行を続けてきましたが、今後は有料化や受講生の正規学生化を含めた本格的な取り組みを開始します。

産学連携の推進と活用

 産学連携に関しては、創設後の早い時期から活発に行ってきました。企業との共同研究に代表される産学連携では、研究費の獲得や成果の社会実装など多くの研究面でのメリットがあります。このような共同研究に学生が参加すれば、実用性やコスト、知的財産の扱いなど大学とは異なる視点から研究をとらえる機会を得ることができ、教育面でも大きなメリットがあります。もちろん、当該企業への就職も期待できます。本学では、このような産学連携の教育面でのメリットに着目し、産業界の知を活用することを目的として産学官連携客員教授の制度を確立し、大学執行部との懇談や学生の中間発表会への参加による直接的な指導など、教育にも関わっていただいています。今後は導入教育や社会人教育の講師などもご担当いただき、本学の教育上の特色にしていきたいと考えています。

「Matching HUB」の展開

 大学や産業界の多様なシーズとニーズをマッチングさせ、イノベーションの創出につなげることを目的に、本学が毎年継続的に開催し、全国にも展開している産学連携・地域連携関連の代表的なイベントとして「Matching HUB」があります。2019年11月の第6回金沢開催では1,400名を超える参加者があり、国立大学が主催する産学連携関連のイベントとしては異例の規模を誇っています。2017年の第4回からは、「Matching HUB」への学生の参画を促し起業意識を高めるため、会期中に学生のアイデアコンテストである「Matching HUB Business Idea & Plan Competition」(M-BIP)を開催し、全国から多数の応募を得ています。「Matching HUB」は文部科学省からの支援も頂きながら、熊本、小樽・札幌、徳島など全国各地に展開しており、それらをネットワーク化することで開催各地域はもちろん日本全体の活性化にも貢献しています。

 北陸先端科学技術大学院大学は、「世界トップレベルの研究の推進とそれを通じた人材育成、そして教育・研究による社会貢献」を使命とし、未来を拓き世界をリードする研究大学として大きく発展していきます。

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