2025年(令和7年度)留学生ニュース
1.修了生からのメッセージ(チンタラパティ ソウダミニさん)
JAISTでの成長と冒険の3年間
こんにちは!インド出身のSoudamini Chintalapatiです。3年前、何が待っているかも分からずに日本にやってきました。その時の私は留学経験もなく、日本語も話せず、母国を離れるのも初めてでした。正直なところ、どんな発見があるか想像もつきませんでしたが、今となっては、JAISTに来たことはこれまでの人生で最も実りのある経験の一つになったと言えます。
初めての留学先にJAISTを選んで本当に良かったと思っています。私は日本政府(文部科学省)奨学金を得て博士課程に入学し、現在は学生時代と同じ研究室でポスドク研究員として研究を続けています。私たちの研究は、がんに対する細菌療法に焦点を当てており、その名の通り、本当に魅力的な研究です!
キャンパスもとっても素晴らしいです。手取川、海、七ツ滝、そして白山山脈に囲まれ、勉強・探求をするのに、とても居心地の良い場所だと感じています。そしてJAISTは学生にとって有益な、様々な活動を提供しています。ダンスクラブ、野球クラブ、充実した図書館など、キャンパスライフは楽しさと活気に満ちています。JAISTは美しく活気のある学生生活を送ることができるだけでなく、研究も刺激的でとても意義のある場所です。ここでは、学生は最先端のプロジェクトに挑戦したり、国際的な研究者と共同研究したり、科学と社会に変化をもたらす可能性のある現実世界の問題に自由に取り組むことができます。私がJAISTで本当に気に入っていることの一つは、それらすべてがスムーズに機能されていることです。オフィス、寮、研究施設は非常に効率的で、生活がはるかにシンプルになり、学生は学習や研究、そして個人の成長に集中することができます。
生活している能美市では、たくさんの文化経験もできました。能美市国際交流協会を通して様々な活動に参加し、国際的なお祭りや地元のイベント、日本の文化体験、小学校への派遣プログラム、そして伝統的な食べ物を食べたり、衣装を着たりする体験もできました。また、地元のフードパントリーへの支援や、2024年に発生した能登半島地震の被災者支援など、ボランティア活動にも参加しました。私は絵を描く事とインド古典舞踊が大好きで、国際交流イベントや文化プログラムでダンスや自分の作品を披露する機会も数え切れないほどありました。また、日本の伝統的な九谷焼を学ぶ機会も得ました。創造性を通して世界中の人々とつながる機会に心から感謝しています。自然が大好きな人にとっては食用植物やキノコを採集する山へのハイキングが毎年開催されており、私にとって小さな冒険となっています。
学問的な面ではJAISTは、授業や研究をうまく統合し、学生の能力を最大限に引き出しています。ここでは、専門知識を広げるために、異なる分野で副専攻研究を行うことができます。世界中の研究機関の教授や研究者によるセミナーは、多くの場合英語で行われ、共同研究や国際的なつながりを築く機会を提供します。研究室を訪れる留学生との交流は、新しいスキルと視点を養うのに役立ちます。権威ある学術誌への論文投稿や科学論文への貢献は、困難である反面、とても刺激的でもあります。経験豊富な教授陣からの指導は、様々な困難を乗り越える上で非常に貴重です。
JAISTは語学力とキャリア開発のサポートも行っています。能美市と連携し、キャンパス内で行われる日本語クラスは、学生の日本語能力試験対策や日本企業への就職支援に役立っています。JAISTでの生活は、多くの学生が同じような経験を共有し、学生同士の強いコミュニティによってとても豊かなものになっています。学生寮は研究室の近くにありとても便利で、長時間に及ぶ研究活動とプライベートの時間のバランスを取りやすくしてくれます。JAISTと市内を結ぶ公共交通機関は安定していて、日常生活の快適さをさらに高めてくれています。
JAISTでの経験は、まさに他に類を見ないものでした。困難もありましたが、サポート体制の整った環境、魅力的な活動、そして活気のあるコミュニティのおかげで、何もかもが価値あるものになりました。JAISTでの学びを通して、指導とサポートをしてくださった先生方にはとても感謝しています。 JAISTへの入学を考えている皆さんには、ここは忘れられない国際経験を楽しみながら、学術的にも、職業的にも、そして個人的にも成長できる場所だということを自信を持って伝えたいです。
チンタラパティ ソウダミニ(CHINTALAPATI, Soudamini)
インド出身 2025年9月 先端科学技術研究科 博士後期課程 修了

