情報社会基盤センターは、2025 年 11 月 16 日から 21 日まで米国ミズーリ州セントルイス(会場: America's Center Convention Complex)で開催されたハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野における世界最大規模の国際会議・展示会「SC25」に参加・出店しました。今年は、来場者数は約 1.65 万人、出展ブースは約 559 件、また数百件もの論文とポスターが展示されていました。
本センターからは、井口教授、本郷准教授、宇田准教授、中尾技術職員、執筆者(高野)が参加、また HPC 関連研究に興味を持つ本学スパコン・ユーザ学生 2 名(井口研 M2 の谷口君、本郷研 M2 の岩本君)が同行しました。ブースでは、本学概要、本センターおよび本センターの管理する MPC システムの概要、加えてセンター教員 (井口/本郷/宇田/高野)の研究概要について展示を行いました。
SC のブース展示では、HPC 関連分野のベンダに加え、当該分野で活躍する研究機関が一堂に会しておりました。そのため国内外の最新技術・次世代技術に関する情報を収集することができました。本学ブースへの期間中来客者数は 150 名程度で、国内外の高等研究・教育機関の研究者や企業研究者様々な方が、本学の導入システムに関しての情報収集、本学との共同研究や留学先としての可能性検討、また本センターの変化に興味を持った多岐に渡った目的でお越しいただきました。中にはブース内の各教員の研究に強い興味を持ち、有意義な議論がなされる場面もありました。
例年 SC では、スパコンの純粋な性能ランキング「Top500」が発表されています。今年のTop500 は 3 位まで「El Caption」「Frontier」「Aurora」と昨年と変化がありませんでした。一方で、日本勢トップの「富岳」は昨年から順位を1つ落とし 7 位となり、また Graph500,HPCG ベンチマークではついに 2 位に後退しました。しかしながら「富岳」は依然として高い評価を維持しています。
また電力当たりの性能を示す「Green500」も SC において毎年発表されています。今年は1位フランス CALMIP/University of Toulouse「KAIROS」、2 位フランス ROMEO HPCCenter「ROMEO-2025」、3 位 ドイツ DKRZ「Levante GPU Extension」となっており、いずれも NVIDIA Grace Hopper ベースのシステムが上位を独占していたところが特徴的でした。
SC25 への参加を通じ、先端技術の動向把握に加え、学術・産業界との交流やネットワーク構築が進展し、今後の研究活動や教育のさらなる発展に繋がる有意義な成果を得ることができました。
SC25に出展しました
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